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最先端エロスを見て、触れて、感じる「ラブグッズ展示会」に行ってみた!

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おとなのオモチャだらけの展示会ってどんなところ?

 2月28日~3月2日までの3日間、東京・有明でアダルトグッズの展示会「PINK TOKYO」が開催されました。ロサンゼルスやアムステルダム、ベルリン、香港……海外ではグッズの展示会定期的に開催されていますが、一介の会社員が仕事を休んで遠征できるわけもなく、そして日本ではあまりその種のイベントは行われず、バイブコレクターを自称する身としてはとても口惜しい思いをしていました。が、ついに日本でも! ということで勇んで行ってまいりました。

 今回のお供は、ホモくんーーゲイの青年です。初めて会ったとき「ホモくんです」と自己紹介され、「えっ、実際ホモなの?」「はい、ホモです」という会話を交わしたのも懐かしい思い出。そんなオープンマインドな彼と共に会場に足を踏み入れると、小躍り必至の光景が広がっていました。右を見ても左を見ても、アダルトグッズ。しかも世界の最先端のものばかり! 終始、垂涎状態だった私ですが、その中でも特に目を奪われたアイテム&現象をお知らせします。

女性向けグッズ

 新しモノ好きの私がまず喰いついたのが、このバイブ。ぐにゅ~っと曲がるんです。

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新作バイブ「G-Kii」はこの柔軟性が目玉!

 角度を調整して好きなところに当てられる……という仕組み。「中で感じたことがない、イッたことがない」「ぶっちゃけGスポットってどこ?」という女子のみなさまには、微調整しながら感じる場所を探っていただきたいですね。グキグキッとぎこちない動きではなく、無段階の滑らかな動きで角度を変えられるのがポイントです。

 ちなみにこちらは、英国のハイクオリティ・バイブブランド「Je Joue」の新作バイブです。このマットで上品な紫色は日本にない感じですねえ。女性だけで運営するセックスグッズストア「ラブピースクラブ」の展示ブースで見つけました。同ブースではフランス発、激カワイイ膣トレグッズを見つけたので、写真をご覧ください。サイズが程よい感じ!

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こんなきゃわゆい膣トレグッズがあるなんて!

男性向けグッズ

 女性向けwebサイトであるmessyでは、これまで男性向けは紹介してきませんでした。他の媒体で取材することはありますが、そのデザインや機能に思うところはあっても、何しろ自分でそれを体験できるわけではありません。でも今回はホモくんがいます! 残念ながらモテないようで、若き身体に蓄積される欲望を発散する道具として、TENGAをこよなく愛する青年です。

 まずは“性家電”という新しいコンセプトを打ち出した「A10サイクロン SA」。たしかに外観はパナ●ニックの家電製品のように見えますが、れっきとしたオナニーマシーンです。

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第一印象は「小型の空気清浄機みたい!」なオナニーマシーン

 この中に、オナホール(柔らかい素材でできた筒型の女性器もどき)をセットすると、ぐるんぐるん洗濯機のように回転して、チ●コを刺激するという代物。興味はあるものの「でも3万円はさすがに手が出ない……」とホモくんは意気消沈していました。バイブでも2万円近くする高額商品があります。品質や性能を見ると「高すぎる!」とも言えないのですが、私もさすがに即決はできません。

 おまけにこの性家電は、根元まで完全に挿入して使うので、外からはチ●コに何が起きているのか全く見えない……。つまり、“ふたりで愉しむ”という要素は皆無。100%オナニーだけのためのグッズなのです。となると、そこに3万円を出せるのってどんな人たちなんでしょうね? とても気になります。

 そんな個人的好奇心はさておき、注目すべきは、この家電ぽいシンプルデザインです。一般的なオナホールは、男性の興奮をあおるため、女性器を連想させる形で、さらにパッケージには萌えキャラのイラストが描かれたものが主流です。しかも、どう見ても低年齢……。ロリ大国・日本を象徴するような存在です。が、全ての男性がそうではない。まして、ホモくんのように女性が性の対象でない男性も多いとなると、こうしたデザインの存在価値が自ずと見えてきます。

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桃子

オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

@_momoco_

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