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6キロ激太りしたので「ぽっちゃり好き」男性とセックスしたらめちゃくちゃアレだった

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はあ……。
女としての価値が著しく落ちたと感じる瞬間。それは「太った」ときだと思う、白雪魔夢子です。ごっつぁんです。

その朝、目覚めるとパンツを履いてなくて、「あっちゃ~☆昨日飲みすぎちゃった」と思いながら、コップ一杯のお水を飲み、体重計に乗ったんですよ。
したらさ。
体重計がとんでもない数字をたたき出したんだわ。

 

「67」

 

いや。いやいやいや????
2週間前測った時は61キロだったのよ!?
素っ裸でしばし呆然として、もう一度体重計に乗ったけど、「67キロ」の表示は変わらず……。
その瞬間、自分の体型のセルフイメージが「マリリンモンロー」から「相撲部屋の新弟子」へと変わりましたよ……。

65キロからダイエットで61キロまで落として、出会い系サイトの体型の欄を「ふつう」に変えたのが先週。なのに、たった2週間でこのざま。わたしのなかに流れるデブの血を憎みながら、白雪は憂鬱な気分でハッピーメールを開くと自分のスタイルを「ぽっちゃり」に変更しました。

でも、神は見捨ててなかった。体型表示を「ぽっちゃり」に変えたその日、白雪の元にこんなメッセージが届いたのです。

『ぽっちゃりな女の子で検索をかけていたら、魔夢子さんのプロフィールにたどり着きました! ふわふわな体の女の子に憧れます。よろしくお願いします』

彼、Y氏は30代半ば。鼻の横に大きなホクロがある……以外、とくに特徴のない男性でした。しいて言えば、彼の写真の次の写真が似顔絵の写真だったけど、全然似てないっていう……。

プロフィール文章には『家に帰ると誰もいなくて、とにかくつまらないです。優しさ100%。優しさしか取り柄がないので、優しさに飢えている女性、歓迎します!』と書かれています。

ぶっちゃけ、わたしがナイスバディで男を選び放題ならスルー案件でしたが、セルフイメージが新弟子のいま、彼の優しさに甘えてみようかな……と白雪は思ったのです。この人だったらさ、わたしのぜい肉も愛してくれそうじゃん?

わたしはぽっちゃりではないらしい?

Y氏が車で来るというので、家の近くのコンビニの駐車場まで来てもらいました。
Y氏の車は赤いNボックス。中に乗り込むと、ラベンダーの芳香剤の匂いが充満していました。
見ると、ルームミラーに芳香剤と思われる袋がぶら下がっています。こいつか、くせえのは。

Y氏「―――ちゃん、全然太ってなくない?」

あ、やべ。全然話聞いてなかった。
慌てて運転席のY氏を見ると、Y氏はどことなく不機嫌そうな顔をしていました。

白雪「ごめん、なんていったの?」
Y氏「魔夢子ちゃんが太ってないって話!」
白雪「ええ~? めっちゃデブだよ~~」

白雪的には嬉しかったのですが、Y氏の表情は硬いまま。どうやら、わたしのことを喜ばせようと思って言ったのではないようです。

Y氏「はあ。女の子ってさ、全然太ってないのにぽっちゃりとか言うよね。ほんとやめてほしい。魔夢子ちゃんなんて全然太ってないじゃん」

その後もY氏は車の中でブツブツ文句を言い続けました。
うへえ……空気最悪……。あまりにもY氏が同じことばかり言うので、「帰ろうか?」と言うと「なんで? ホテルに行くんでしょ?」とY氏。はいはい、タイプの女じゃなくても無料ならセックスはしたいわけね……。

Y氏の態度が一変した理由は

ホテルに着くと、Y氏はソファに座り、スマホを操作し始めました。
そして「俺の好きな子」と言いながら、画面を見せてきました。そこにはビキニの紐がむちむちの体に食い込んでいるモデルさんが映っていました。

その瞬間、白雪の顔は『無』になりましたよ。
男が理想とする『ぽっちゃり』……。顔はめちゃくちゃ可愛くて顎とかに肉がついていなくて、でも巨乳でふわふわボディっていうね……。

芸能人のレベルを一般人に求めんじゃねえ!!!!!(ちゃぶ台をひっくり返す勢いで)
そんな女を抱こうと思ったら、10万払っても無理だわ!!
いいか。わたしはゼロ円で今からお前に抱かれようとしてるんだぞ!!
もっとありがたがれっつーんだよ!!!!!

白雪はイライラしながらお風呂のお湯を貯め、『こいつにはフェラしてやんねえ』と心に決めてお風呂に入ると、ガウンを羽織って戻りました。

Y氏がお風呂に入っている間、『ぽっちゃり 何キロから』で検索すると、『160センチだとして、55kgくらいから65kgくらいはぽっちゃりなんじゃないですかね』という書き込みを発見。

ほら、見ろよ!!! やっぱり体重―90~100が『ぽっちゃり』じゃねーか!!

Y氏が戻ってきて、白雪のガウンをはがしました。
次の瞬間、Y氏はびっくりした顔で白雪の体を見つめました。

Y氏「あれ……。魔夢子ちゃんってすごく着やせするんだね。立派な体だ……。めっちゃぽっちゃりじゃん!!!!!」

……あ?????

 

今回の感想『白雪の体はやはりどすこい体型らしい』

Y氏は白雪の体を撫でまわすと「すごいぽっちゃりだ!! どこもやわらかい!!」とめちゃくちゃ嬉しそうに言いました。その後は丁寧におっぱいを舐めてもらったし、クンニもしてもらったし、全身を優しく触られ、脇腹の肉を「ここなんかほんといいね」と言われたけど、なんかフクザツ……。

やっぱわたしって脱いだらどすこい体型ってことなんだ……。とそればかり考えてセックスに集中できませんでした……。

これさあ、ほんとのデブ専には服着た状態で「NO」と言われ、普通の男子には服を脱いだ瞬間に「げ!!」と思われるってことですよね……。くそう、ダイエットしてやるうううう!!!!

白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。