『おっぱいサイズはお椀型のEカップ!』――これを自分のキャッチフレーズにしようと大学生の頃から思っていた白雪魔夢子です、こんにちは。
「わたし、Eカップなんだ~」と言うと、男性はすごく食いついてくれるんですが、そういう男性って女性のおっぱいを見慣れていないようで、たびたびイメージの相違による不幸なミスマッチが起こります。
「魔夢子さん、Eカップなの!? すごおおおおおおィ!!」
このコメントをくれたY氏は28歳のぽっちゃり男性でした。おばあちゃんが昔握ってくれた、お米がぎゅうぎゅうに詰まったおにぎりみたいな顔。ソフトモヒカンでおしゃれに気を遣っているのですが、顔の面積に対して、目や鼻や口が中央に寄っているので、かっこいいというよりは愛らしい感じです。
本人はプロフィール欄に「イケメンじゃありません。ごめんなさい」って書いていたけれど、わたしはこの地獄のミサワのキャラみたいな顔、わりと好きでした。
それにコメントも愛らしくて、彼と仲良くなっていったのです。
Y氏の秘密
Y氏との待ち合わせは駅前。駅前に着くと、すぐにY氏のことが分かりました。手足が短くてコロンとしているY氏。迷彩柄のパンツに胸の空いたカーキのTシャツと恰好はヤンキー風なのですが、やっぱりフォルムがかわいいのです(ご当地キャラみたいで)。
Y氏「やっぱ……大きいっすね!」
ホテルに行くまでの間、Y氏がこっそりと耳打ちしてきました。
白雪「なにが?」
Y氏「お……お……お……は、恥ずかしいですよ」
白雪「おっぱい?」
Y氏「そ、そんな大きな声出しちゃだめですって!!」
その様子を見て、白雪はちょっと「あれ?」と思いました。もしかしてY氏って童……。
白雪「Y氏はいま、彼女いないんだよね?」
Y氏「いたらマッチングアプリしてないですよ~」
白雪「前の彼女とはいつ別れたの?」
Y氏「……そんな、プライバシーじゃないですかあ」
白雪「ごめん、ちょっと気になったから」
Y氏「俺、でも、あ、あ、あっちの経験はありますよ」
白雪「あっち?」
Y氏「女の子の……あ、あ、あそ、あそこ舐めたことありますから」
Y氏……?
聞いてもいないのに『セックス経験』ではなく『クンニ経験』を語りはじめるY氏。
やっぱり、キミ、彼女いたことないんじゃないの……?
てか、彼女はいないけど、クンニはした、ってどういうシチュエーションだったんだ……?
付き合ってほしい女の子に舐め犬みたいに奉仕していたY氏のことを想像しているうちにホテルに到着。Y氏は緊張しているのか、きょろきょろと周りを見渡し、「昼間のホテルって入りづらいですね」なんて言ってました。
Y氏の夢
ホテルに入り、お互いにシャワーを浴びてベッドイン。Y氏が「脱がせたい!!」と興奮した様子で言うので、かわいいなあ~~と思いつつ、白雪はバスローブ姿でY氏の前にちょこんと座りました。
Y氏「俺、実はおっぱい星人なんですよ~。持ってるAVはみんな巨乳モノなんです。パイズリしてもらうのがマジで夢で……」
次の瞬間、Y氏が白雪のバスローブをほどきました。
あらわになるお椀型のEカップ。
しかし、Y氏はわたしのおっぱいを見つめながら、「え、これ?」という顔をしています。
まるで、まぐろを注文したら煮干しを出された、みたいなリアクション。
Y氏「え、Eカップ……?」
そうだよ、これがアンダー75のEカップだよ……?
Y氏はぽかんとしたまま、わたしのおっぱいを見つめていました。『巨乳AV』『パイズリ』と聞いた瞬間、ふわりと沸き上がったイヤ~な予感が白雪のなかで確信に変わりました。
Y氏、たぶんキミが思っている『巨乳』っていうのは、HカップとかIカップのことなんじゃないかな……。
Y氏「意外と……コンパクトなんですね」
Y氏はよくわからん感想を述べたあと、白雪のおっぱいをふにふにと触り、「おっぱいってやわらかいっすね」と言い、白雪の胸に顔を埋めてきました。
しかし、白雪のおっぱいはIカップではないので、彼が夢見ていたようなぼよよんぼよよんとする感触は得られなかったらしい。すぐに顔を離し、ベッドに横になりました。
Y氏「パイズリしてもらいたいんですけど……お願いできますか?」
別にチャレンジするのはいいけどさ……。
たぶんキミの思い描く感動は味わえないと思うよ……。
今回の感想『男性の思い描く巨乳=Iカップ』
その後、Eカップのおっぱいをぐぐっと寄せ集めてティンティンをはさみ、上下に動いてみたのですが、彼はウンともすんとも言いませんでした。
そりゃそうだよ、Eカップのおっぱいの間に挟んだって、溝くらいしか作れないんだから……。
世の中の男性の皆さん。AVに出てくる『巨乳』って、『爆乳』のことですから!!
気になる彼女が「わたし、Eカップなんだよ~」と言っても、過度な期待はしないでくださーい!!