インタビュー

「風呂は週に1度」「食事はサバ缶」のズボラ妻でも最高に幸せな結婚生活

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――異性がすぐそばにいるんだから、かわいく見られたい、ステキに見せようぐらいは思いそうなものだけど……。

「それが申し訳ないぐらいにナイ!! 私もともと結婚願望がゼロだったんだけど、それってひとり暮らしをほんとうに愛していたから。私の自由って、ほんとうに完全に自由なんですよ。布団も敷かずに寝るし、風呂も1週間ぐらい入らないことがしょっちゅうだし」

――あのー、それって自由というより……。

「うん、単なるズボラ(笑)! 徹底してズボラ。そんな生活を手放したくなかった。でも、願望がまるでなかったわりには、結婚したらしたで絶対にいい奥さんになる、って自信もあったの」

――え、その根拠は!?

「まったくない! なのに、私って家庭的な女だし~ぐらいに思ってた。でも、実際にはズボラな暮らしをしていたところにオス彦さんが飛び込んできた、っていう流れだから、何も変わらなかった。いまでもけっこうヒドイもんです。お風呂に10日ぐらい入ってないときに、髪に白髪が混ざってないかチェックしてもらおうとしたら、『フケが多すぎて、どれが白髪かわかんない』っていわれた(笑)。食事もサバ缶を買ってきて皿に盛って、さも自分が料理したみたいにして出す。バレるけど。そういうときは、この人カワイソウかも、って思う」

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家事もほとんどオス彦さんが担当

――結婚生活っていままで気ままに生きてきた人ほど、自由を失ったり、窮屈に感じたりするのかなと考えていたんですが……腹肉さんのお話を聞くと、まったくそれがなさそう。結婚と引き換えに何か手放したものってありますか?

「う~ん、何かあったっけ? 自分ひとりの収納スペースが減ったぐらいかな」

――聞いていると「ズボラでも曲げない」が円満な結婚生活の秘訣に思えてきます(笑)。

「あとはね、発言小町! オス彦さんが根っからの発言小町ファンで、面白いトピックを見つけては、『ほんと生きててよかった』っ言うほど。私も影響されてハマったから、いまでは夫婦間の会話でも欠かせないの。ご家庭ゴシップってたまらないものがあるよね。でも、オス彦さんはここでオソロシイ結婚生活をいっぱい見聞きしたり、嫁姑問題を疑似体験して、そのうえで結婚を決めたみたいだから、何かとやりやすいの。お義母さんに私のことをよく言ってくれたり!」

――結婚を考える男には発言小町を読ませておけ、と。

「まさにそう! 小町って基本は女性が多いから、女性的な考えに洗脳しておくと結婚生活がラクになるって効果もあるかも。トピについてふたりでディスカッションすることで、価値観をすり合わせておくこともできるしね」

 聞けば聞くほど、甘くてスウィートな結婚生活ではないけど、妙にほっこりして、「居心地よさそう」と思わされる腹肉さん&オス彦さん。でも、結婚生活は山あり谷あり。きっと危機的な場面もあったはず……という好奇心もむくむくと湧いてきます。後編ではそこらへんにもツッコミます。続く!

(文=三浦ゆえ)

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三浦ゆえ

フリー編集&ライター。富山県出身。複数の出版社に勤務し、2009年にフリーに転身。女性の性と生をテーマに取材、執筆活動を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズをはじめ、『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで~』『私、いつまで産めますか?~卵子のプロと考えるウミドキと凍結保存~』(WAVE出版)などの編集協力を担当。著書に『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。

twitter:@MiuraYue