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「お浜さんか~」カラオケで浜崎あゆみを歌って、田中圭似の若者に嘲笑される羞恥プレイ

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若い頃は大好きだったのに、いまは苦手になってしまったもの。皆さんにはありますか?
私はカラオケです。

大学時代はデートと言えばカラオケ。ちょっと空き時間ができればカラオケ。一人でもカラオケに行ってました。
余裕で週5くらい行ってて、歌う曲は浜崎あゆみオンリー。それだけ歌うとたしかにうまくなって、友達に「浜崎あゆみの声にそっくり~」なんて言われたものです。喉を潰しながらハイトーンを苦しげに歌うのが得意だったの……!!

さて、そんなわたしがこの間、久々に徹夜でカラオケしてきたので、そのときの模様をご報告したいと思います。

最初に言っておきます――地獄でした!!!

 

「冬でもアイスはかかさない!ハーゲンダッツを食べながら、家でまったりデートとか食べたいです」

Y氏は26歳。プロフィール文には、ブラック企業から転職し、調理師資格を取ることを目標にしながら飲食店に勤めていると書かれていました。

冬もアイスを食う男は大量にいるだろうし、ハーゲンダッツはスーパーに行けば必ず売っているから全然目新しくないし、よく聞けば勤務先の『飲食店』はキャバクラのことでしたが、Y氏は田中圭似のイケメンでした。

Y氏は田中圭似のイケメンでした(大事なことなので2度言いました)。

夜の仕事をしているとは思えないほど、爽やかな見た目!黒髪!短髪!子犬みたいな笑顔が可愛い!
写真にはくしゃっとした笑顔の彼が写っていました。
これで26歳とか~~~!!!! まぶしすぎるやんけ~~~!!!!

なぜ彼が34歳の私にイイネをくれたのかさっぱり分からなかったので、質問してみると「ぶっちゃけ、エロそうだったからです笑」だって。

『好きな食べ物・バナナ。好きなこと・とろっとした化粧水をたっぷりお肌に塗ってマッサージすること』
とプロフィールに書いたのが効いたのね!

彼がホテル街で立ちつくした理由

待ち合わせ当日。駅に着くと、パーカーにライダースジャケット、黒のパンツ姿の彼が待っていてくれました。カッコいいけど……暑ない?

Y氏「一昨日、ジャケット買っちゃってさ~。はやく着たくて着てきちゃった(笑)」

そう言いながら、ライダースジャケットをポンポン叩くそのしぐさがかわえええ~~~。

Y氏「エロい下着、着てきてくれた?」

と、エロにも貪欲な姿勢がイイ!
私たちは付き合いたてのカップルのように肩を寄せ合ってホテル街へと歩いて行ったのでした。

いつもならすんなりホテルに入るのですが、この日は違いました。
Y氏がホテル街に着くと、ホテルの看板を見ながら一個一個スマホで調べ始めたのです。
内装が気になるのか……?
料金が気になるのか……?

34歳と26歳のカップルってなくはないんだろうけど……。ねえ、これお金払って男の子買ったものの料金でもめてるように見えてない!? 大丈夫!?

わたしがそわそわしていると、彼はスマホから顔を上げ、「魔夢子さん、ここにしよ! カラオケついてる!」とにっこりしました。

……え、カラオケ?

いちゃらぶ……?

すっかり忘れていました……。若者のパワーを……。
Y氏はホテルに入ると、室内に置いてあった分厚いカラオケ本を掴み、「歌おう!」と言ったのです……(いまどきカラオケ入れるのに「本」ってある!?)。

私が恐れていたカラオケをまさかラブホに来てやることになるとは……。

Y氏は『1曲歌ったら他の人に譲る』というマナーを知らんタイプの人間らしく、どんどん曲を入れてくるので、ちょっとホッとしましたが、彼は私を後ろから抱くように座り、おっぱいやパンツのうえを撫でながら歌うので、欲求不満ゲージがたまりまくります。

この曲が終わったらセックスに移るのかな……と思いきや、また曲入れるし!!

そのくせ、曲が終わって次の曲がかかる間にすっごいエロいキスをしてくるし!!
……これは新しいプレイなの?

我慢できなくなって、曲がはじまってもキスを続行させてやろうと思い、白雪は彼の唇に舌を差し込んでエロいキスをしかけてみました。しかし、結果は惨敗。曲が始まると私の体はひっぺがされてしまいました。

そんな時間が2時間くらいあって、私はすっかりやる気がなくなり、彼の腕の中から抜けようとしました。もうスマホでもいじろうと思ったんです。

そしたら彼が私の手を引っ張り「魔夢子さんも歌って!」と言いだしました。

「80点以上とれたら、うんとすごいセックスしてあげる!」

 

今回の感想『人は臨界点を超えると無になる』

す、すっごいセックス……!?

おっさんずラブのヒロインを演じた吉田鋼太郎のような少女の瞳になった白雪。
彼の言葉を信じ、自信満々の曲を入れました。

その瞬間です。

彼がぶは!と吹き出し「お浜さんか~~!!」と笑ったのです。

「やっぱカラオケって年代出るね!! お浜さんのファンなんだ、魔夢子さん」だって。

な、なんか悔しいィ~~~~!!!!!

その瞬間、セックスしたいという気持ちがすっと冷めました。
人は『セックスしたい』臨界点を超えると無になるのかもしれません。

ある意味「羞恥プレイ」として楽しむことも出来たかもしれませんが、白雪には無理です。
その後、結局セックスしましたがなんだかよく覚えていないセックスになりました。

白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。