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ピンチ、出会い系サイトで喘ぎ声を盗聴録音する男に知り合ってしまった!

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18禁出会い系実況

18禁出会い系実況!

先日、ついにわたしのスマホのiCloudストレージ容量が満杯になりました。

引きこもりの白雪。写真を撮ることなどほとんどないのですが、それでもiPhone歴5年となると消したくない写真でパンパンになってしまうものです。

そんなわけで『iCloudストレージ容量がパンパンになっちゃったよ~( ノД`)シクシク…』とサイト内で呟くと、男性から反応がありました。

「俺もすぐに容量パンパンになっちゃう(>_<)。思い出のあるデータばっかりだから月額使用料払って容量あげてるよ~」

コメントをくれたのはZ氏。いやもう、彼の場合はハンドルネームを言っちゃいましょう。『ざわちん』という名前でした。写真にはホスト風の髪型のDAIGOみたいな男性が写っています。写真が6枚、すべて自撮り。かっこいいざわちん氏が決め顔で写っていますが……これ全部加工か?

ヨシザワさんとかキタザワさんという本名から派生した名前なのか、写真加工で有名なタレントから命名したのかわからん……!!

果たして本物の彼は写真通りなのか。そんなことを考えているうちにどんどんZ氏にハマっていったわたし……。

気が付けば、いつものようなエロトークになり、「irohaはクリちゃんを刺激する部分がついていないから買う気がしない」と言うわたしに、「あれは元カノが使ってたけど、全体が振動するししなるから、クリにもちゃんと当たるらしいよ」と彼が的確に教えてくれたことから、すっかり仲良くなって会うことになりました。エロをさわやかに語れる男性っていいなあって思うんだよね!

ざわちん氏の名前の由来

待ち合わせ当日。買ったばかりのペイズリー柄のスカートでルンルン気分で近くのコンビニに着くと真っ赤なSUV車が止っていました。中にいる男性がスマホをいじっているので「着いたよ!」と送ると、顔を上げる男性。その瞬間、写真加工で有名なあのタレントから命名したんだと確信しました。

間近で見るざわちん氏は、あご下がたるんでいました。あの6枚の写真はすべて奇跡の一枚だったようです。さすがざわちん。

ざわちん「こんにちは~。澤北っていいます!」

って、おい、名字から名付けてたんかい!!

ざわちん氏のやばいコレクション

時刻は2時。フリータイムをめいっぱい使って楽しもうという話になり、我々はスーパーで買い出しすることに。その間、話題はiCloudストレージの話になり、絶対になくしたくないお気に入りの写真の話になりました。

今までに撮った写真をあれこれ探すわたし。家族旅行の写真とかはあとあとすごい宝物になりそう……。なんて感じで写真を見ていると、車が赤信号に引っかかりました。そのときです。ピロンとわたしのラインにメッセージが入りました。見ると、ざわちん氏から。車が青信号になり、ざわちん氏はわたしをちらっと見てにっと笑むと車を発進させました。

なにを送ってきたんだろう? 写真?

LINEを開くと、そこには音声データの文字。

ざわちん氏が「音量マックスにあげて聞いて!」と言うので、音量をマックスにあげて音声データを再生しました。

???

「あん!!!あん!!!あん!!!あん!!!」

さjだえwfkkrp!!????

何じゃこりゃ!!

ざわちん氏「AVみたいでしょ!?」

AVじゃないのかよ!!

ざわちん氏「その子、この間出会い系で会った19歳の子だよ~。すごいスタイル良くて顔も小っちゃくてさあ。ほんとかわいくて。で、この子がエロいんだわ。喘ぎ声すごくない? 実際、めっちゃでかい声だからね」

それからざわちん氏は饒舌に語り始めました。スマホをベッドのわきに置いておいても誰も疑問に思わないとか、バックで突けば写真撮ってもバレないとか……。

ざわちん氏「思い出がいっぱいたまっちゃってさ~。飲み会で友達に聞かせるとすごいウケるし、俺もたまに思い出して聞きたいからみんなとっておくんだけど、すぐデータいっぱいになっちゃうんだよね~」

……………。

 

今回の感想『1800円返せ』

その後、車がイオンの駐車場に止まったタイミングで逃げました。

スマホに「魔夢子ちゃんどこ行った~?」って何度も連絡が来たけど、無視!!

タクシーに飛び乗り、さっさと帰りました。

はあ、恐ろしい……。ざわちん氏とセックスしていたら、わたしも喘ぎ声を音声データに残されていた嘉元思うとぞっとします。メールのやりとりの最中、「すごいエッチな女」としてふるまっていたので、きっとこの子ならノリを分かってくれるだろうと思ったんでしょうが……わからねえよ!!

なにが「さわやかにエロを語れる男」だ!! ただの犯罪者じゃねーか!! 家までのタクシー代、返せコノヤロー!!

白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。