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関西弁の陽気なお兄ちゃんとテレフォンセックスのはずが、どこか変…!

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関西の男ってよくない?
白雪は前の彼氏もその前の彼氏も大阪人だったの。
大阪の人って、ノリも良いし話し上手だし、楽しい男が多いんだよね。

てなわけで時々、出会い系で『大阪』の男のプロフィールを見に行っていた白雪。
その日も白雪は出会い系サイトで『大阪』の男を見に行っていました。
はあ……やっぱ地元の男より楽しそうだわあ。
でも距離的にめちゃくちゃ遠いし、イイネをしても返ってこないんだろうなあ……。

そんなことを思いながら足跡を付けまくっていると、なんと『大阪の男』からイイネが返ってきたのです……!!

彼の名前はG氏。プロフィール文が独特すぎて一部でも書いちゃうとすぐ特定できそうなので書きませんが、彼のプロフィールはとにかく滑っていました。

「よろしくんに!!なーんちゃって、下ネタじゃないっすりっぽん!!」みたいな、オヤジギャグ……ともいかない、微妙な下ネタ&話の語尾にシリトリ(でも意味はない)を付ける感じの文章でした。

写真は着物を着たG氏が遠くを見ています。映画村に遊びに来たって一般人って感じ。

ぶっちゃけ、自分が大阪女子だったら「なんやこいつ。寒いわあ」と毒づいていたかもしれませんが、他県の田舎娘には『大阪人』というだけで素敵に見えたの。

イイネを返して、私たちはマッチングしました。

ビデオ通話なのに居酒屋に行ってしまうG氏

メッセージを数回やりとりしたのち、週末にビデオ通話をしようという話になりました。
LINEのビデオ通話を使って飲もうよ、と。

週末。白雪は酒屋で缶チューハイを買い込んで、スマホの前で待っていました。
間もなくG氏から電話がかかってきます。

「G氏~!」と画面に向かって手を振った瞬間でした。

ざわざわざわざわ!!!!!
がやがやがやがや!!!!

G氏「あ、もしもし~~??」

ざわざわざわざわ!!!!!

なんとG氏、居酒屋からかけてきたのです。

G氏「え? なんか言うた~~?? こっち、うるさくて聞こえんわあ」

だから、なんで居酒屋でビデオ通話してるんだよ!!

G氏、もうすでに酔っぱらっているのか、店員のお姉ちゃんに「この子、アプリで知り合ったんすわ~、これ初電話!!」とか言いながら私を指さします。お姉ちゃんの顔は見えませんでしたが、絶対困ってるって!! 私も恥ずかしい……。

G氏はめちゃくちゃ嬉しそうに酒を飲んでいるのですが、周りがうるさすぎて全然会話にならないし、話しかけても「わから~ん」と言うので、こっちは全く楽しくありません。

30分くらいして、しびれを切らした私が「そろそろ切るね」と言うと、「待って!!俺、今から家帰るわ」とG氏。

この時点でテンションはかなり下がっていましたが、G氏とメールしていた時に『俺、今まで付き合った子とテレフォンセックスしたことあんねん』と言われたのを思い出し、ぐっとこらえました。

そうよ、大阪の男は口がうまいんだし、テレフォンセックスでも感じさせてくれるかもだし!!

うまくいけば、『会わなくてもいつでも気軽にセックスできる相手』になるかもしれない。毎日、ひとりでオナニーするより楽しい……よね?

あれ……関西弁……?

G氏が家に帰ってきました。1K。部屋はそこそこ片付いています。壁にはお祭りで撮ったと思われる写真がいっぱい貼られていました。

G氏は部屋に入ってスマホを立てかけるなり、おもむろに服を脱ぎ始めました。

G氏「ちゃららららら~~ん」

と言いながら、テンポよく脱いでいき、パンツ1丁に。
そして「魔夢子ちゃんも脱いで~」と甘えてきました。

ここがホテルなら全然脱ぐんだけど、実家なのよねえ……。下の階でママンとパパンが寝てるし、2階で34歳の娘がすっぱだかでスマホに向かって「あああん!!」とか言ってたら、世も末じゃん……?

服をずりあげておっぱいだけ見せると、G氏は「めっちゃ興奮する!!じゃあ、俺も」とティンティンをポロリしました。

スマホ越しに見るティンティン……。なんか、AVみたいでちょっと興奮するかも。ああ、大阪の男と私、いまエッチなことしてるんだわ……。関西弁で言葉責めしてほしい……。

G氏「魔夢子ちゃん、もっと足開いて」
白雪「うん……」
G氏「もっとよく見せて。指で触って。俺が触ってると思って」
白雪「うん……」
G氏「きもちええか?」
白雪「うん……気持ちいい」
G氏「指にいっぱい唾つけてくちゅくちゅ音させて。聞かせてほしいわ」

たしかにテレフォンセックスは良い。でも、なんだろう。たびたびG氏は標準語っぽい感じでしゃべるので、いまいちノれない……。もっと関西弁でオラオラしてる感じで来てほしいのに……緊張してるのかな?

G氏がティンティンをしごきながら「元カノとこういうことよくやってたわあ。思い出すわあ」と言いました。

白雪「元カノと遠距離だったの?」
G氏「地元の子だったよ。俺がこっち来たから遠距離になってもうて」

え?

白雪「G氏、関西の人じゃないの?」
G氏「俺、生まれも育ちも福島よ。去年、大阪に出稼ぎで来てん」

 

はいいいいいいいい!!??

 

G氏「まーでも、関西弁はマスターしたで💓 ほら。手、止まってるよ。動かしな」

 

いや、あんたちょこちょこ標準語っぽいやつまざっとるで!!!

 

今回の感想『似て非なるものなり』

テレフォンエッチでいちゃいちゃしましたが、やっぱりところどころ標準語に戻るので、集中しづらかったです。いや、別に関西出身じゃなくてもいいんだよ!! 中途半端な方言使われると、気になっちゃうんだよ~~~!!

白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。