12日目。自宅に戻った友人は、怒りも少し収まり、なんとなく下着姿で寝ることにしたそうです。彼がベッドに来るまで起きて待っていると、彼は「パジャマ着ろよー」と言いつつ「やっぱりお前と一緒に寝ないとなんか寂しいな」と昨晩感じた本音を打ち明けてきました。それを聞いて、涙腺が崩壊し感情が溢れ出てしまった友人。「じゃあ、なんで全然セックスしてくれなくなったの? 一昨日だって、前戯もしてくれなかったし……。付き合い始めた頃と全然違うじゃん!」とこれまで感じていた不満をぶつけたそうです。そんな友人を見て驚いた彼は「えっ、泣かないでよ。ごめん。いや、お前は別にセックスしなくても平気なもんだと思ってた……」「でも、お前のことが好きだからこそ、別にセックスしなくても一緒にいるだけで満足してるっていうか……」と歯切れの悪い弁解。なおも泣き続ける友人に対して「ごめんな」と言いつつ抱きしめ、キスする彼。泣き疲れた友人は彼に抱きしめられながら眠ったそうです。
13日目。昨夜のせいで腫れぼったい目のまま、彼に「急に泣いたりしてごめんね。でも前みたいにエッチしなくなって寂しかった」と謝った友人。それに対して彼は「俺こそなんも気づかなくてごめん。俺もこれからはそういうの大事にしたいし、お前がしたくなったらちゃんと伝えて欲しい。でも、エッチしなくても俺はお前のこと大好きだっていうのもわかって欲しい」と。お互いの本音を確かめ合った2人。セックスしなくても彼女を愛してるという彼の気持ちと、彼を愛してるからこそ自分を求めて欲しいという彼女の気持ちを尊重しあうことになったようです。セックスレスを解消しようとしたことで、彼との絆が深まる結果になりました。
14日目。昨日の一件で、ラブラブムードが復活したという友人と彼。その勢いでこの日、一緒にお風呂に入って1回、その後のベッドで1回と、久々に2回セックスした友人はハッピーオーラが全開に。今後はお互いが休みの日の前日には、できるだけ2人の時間を満喫し、3カ月に一度はホテルで環境を変えて過ごそうということになったそうです。友人は「ちょっと義務的な気もするけど、一緒に暮らしてると、あえてそういう機会を作らない限りどんどんレスになると思う。いつまで持つかはわかんないけど、とりあえずやってみるよ!」とスッキリした様子。
露出作戦にどれほどの効果があったかはわかりませんが、とりあえず友人と彼の関係は以前よりも良好です。ただセックスがしたいから悩んでいたのではなく、結局のところ彼が好きだからこそモヤモヤしていた友人を見ると、やはりセックスレスには精神的な部分が深く関わっているのだなと思い知らされました。大好きな人とセックスがしたい、その思いの純粋さが伝わってきた14日間でした。
(リオネル・メシ子)
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