かつて、人気バラエティ番組『あいのり』(フジテレビ系)や『どうぶつ奇想天外!』(TBS系)等で活躍し、その甘いルックスと涙もろく天然な性格から女性人気も高かった加藤晴彦(38)。しかし、最近はメディアでその姿を見る機会がめっきり減った。93年から継続して出演しているスポーツ用品メーカー「アルペン」のスキーのCM以外に目立った露出はなく、地元・名古屋でレギュラー番組1本を持つのみ。一時は「干されたのでは」と囁かれたこともあるほどだ。
そんな彼が、24日に放送された『有吉ゼミ 坂上忍、家を買う。外房編&春は人生も部屋もお片づけ!3時間SP』(日本テレビ系)に“結婚できない男前芸能人”として出演し、女性観を語ったことが話題になっている。
イケメンタレントとして人気を博しながらも未だ独身を貫いている加藤は、番組内で「結婚できない理由が自分でもわからない」と話していた。しかし、理想の女性のタイプを聞かれると「女性らしい女性」と答え、
「一緒に食事に行った時に会計で『払わなくていいんだよね』っていう態度をとられると嫌」
「車のドアをめっちゃ強く閉める女性は嫌い」
「バッグを持たずになんでもポケットに入れる女性も嫌い」
と、かなり細かいチェックポイントを定めていることが判明。過去に結婚を考えた女性もいたが、歯ブラシの毛先の折れが早かったことに嫌悪感を覚え、結婚には至らなかったという。加藤いわく「どんな力で歯を磨いてるのか。歯茎ないんじゃないか」とのことだ。
番組中の態度もまた視聴者を驚かせた。加藤は終始イライラした様子で嫌いな女性のタイプを挙げ、極めつきは「ワキを開き気味にして走る女性が嫌いです。まだ進化しきっていない感じで、類人猿から人まで達していない。そういう女性は靴の外側がすり減っている」という発言。これには共演者たちも驚いた様子で、毒舌で知られる坂上忍(46)も「女性のことを類人猿と人間の間って、そんなひどいことは言えないよ」と引き気味だった。
デートでの会計時の振る舞いに関しては納得の声も多いが、他の項目は神経質すぎるとも思える加藤のこだわりに、ネット住民もドン引き。「あれじゃ結婚できないわ」「ケツの穴の小さい男」「結婚どころか恋愛も無理」と散々で、以前のイメージとは全く違う加藤の様子を芸能戦略と捉え「毒舌キャラ転向で再ブレイクを狙っているのでは」という見方も出ている。
加藤といえば、過去に内山理名(32)と交際していたものの、06年には彼の地元である名古屋・中京テレビの元アナウンサー、本多小百合(37)との熱愛が発覚し結婚秒読みかと言われていたが、08年に破局している。内山も本多も、加藤が求める女性像には一致しなかったのかもしれない。
ちなみに、加藤とともに“結婚できない男前芸能人”として同番組に出演していたマイケル富岡(52)は、結婚を考える女性が現れた時は自分が女性に求める50の条件に合っているかどうか判断すると明かしていた。加藤もマイケルも、とにかく“女性にこうあって欲しい”という理想に固執している印象がある。
これは男女問わず言えることだが、相手に多くのことを求めれば求めるほど結婚への道が遠のくのは確かだ。自分が相手にこうして欲しいと思うのと同じように、相手も自分に対して何らかの要望を抱えているのは当たり前だが、加藤やマイケルはそんなことを考えてもみないのだろうか。同番組での彼らの話し振りを見ている限りでは、自分と相手女性が対等であるという意識がかなり薄そうではある。
世界には70億人超の人々が暮らしているが、その中に自分の理想通りの人が存在し、その人と出会うことができ、さらにその人が自分を好きになってくれる可能性はゼロに等しい。この限りなく低い確率を追い求め続けるか、多少の妥協があってもお互いに持ちつ持たれつで結婚するかはその人の自由だが……。
(ルイコスタ松岡)