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真っ昼間からエロトーク! 女性が「性」を語る時につきまとう面倒くささ

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 性もセックスもオナニーも、女性ひとりひとりの人生の一部で、だからこそ日常であり、生活であるわけです。容姿のいい人だけが愉しむものでもなければ、若い人だけに許された特権でもありません。年とともに変容しつつ、一生お付き合いのある事柄だと思っています。結婚や妊娠、出産、さらに更年期や閉経、もしかすると婦人科系のいろんな病気……それぞれのステージごとに、性に対する考えや距離感は変わるでしょう。今はあり余っている私の性欲も、ある日フッと煙のように消えてしまうかもしれません。それとは逆に、「もう性欲なんていらない」と思いながらも、振り回され続けるかもしれません。

 でも、私の性欲は私のものでしかないし、それでオナニーするのもセックスするのも私の生活の一部。女性がそれをオープンに話したからといって、男性が都合よくオカズにしてしまうのは、まったくもってナンセンス! 個人的には、将来もその時々の立ち位置で性を語っていきたいと考えていますが、それを「ババアがそんな話しするな!」と罵られるのではないかと案じていた時もありました。いやいや、そんな輩、相手にしなければいいだけのことですね。

 そんなこんなで、「女ニー会」のスタイルにとても感銘を受けたのですが、男性のポルノのためでなく、また「すてき女ライフ」を実現する手段としてでもなく、ごくごく自然な生活の一部として「女性の性」が扱われる場面ってとても少ないなぁと改めて実感もしました。情緒や精神性で彩られた、文学的な意味での性はさておき、生活としての性をこれからもじゃんじゃん語っていきたいですね。昼間ってだけでなく、公園の芝生の上とか、もういっそのこと市民センターとか、そういうところで話してもいいじゃん!……そんなことを感じた2014年春でした。

 

■桃子/オトナのオモチャ約150種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。ブログtwitter

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