さて、このドラマが放送開始前から注目を集めているといったが、ひとつは女優界の問題児である沢尻が8年ぶりのドラマ主演を務めるため、もうひとつは棒演技ながら主演を張ってきたでお馴染みの佐々木希と菜々緒が脇を固めることで“場外乱闘”が期待されるためだ。
特に佐々木は中学時代ほとんど登校せずケンカに明け暮れたと噂される元ヤンで、よく言えばまっすぐな・悪く言えば気性の荒い沢尻との衝突が懸念されている。しかもすでに2人は2010年の『Girls Award 2010』で接触済だが、ステージに出る際に舞台裏でかちあった佐々木と木下優樹菜(=佐々木の大親友)に向かって「誰! そこ邪魔!!」と言い放った話が有名だ。
その因縁だけでなく、木下は同じ所属事務所の先輩である岩佐真悠子(=沢尻の大親友)と番組共演した際、「岩佐真悠子はグラビア界で1番喧嘩が強い」というトークテーマに「負けません!」と堂々発言して睨みあったことが。こうしたことが積み重なり築かれた、沢尻・岩佐ペアvs佐々木・木下ペアという構図は今も健在だろう(ちなみに沢尻・岩佐ペアはどちらも映画で乳首含めフルヌードを披露済み、オジさんたちから渾身の演技と大絶賛された)。
ただ、沢尻は仕事への遅刻や酒癖の悪さ(自身も思いっきり認めている)こそあるものの、見る者を惹きつける演技力と強烈な華がある。一方で、佐々木は美貌こそ人形のようだが、演技力のなさとセリフ覚えの悪さは芸能界随一との悪評が。そのため収録現場ではNGを連発する佐々木に沢尻がキレるのでは? という懸念も渦巻いているようだ。
しかし、沢尻が因縁を持つのは佐々木ばかりではない。実は女帝役の板谷こそが“天敵”となり得るのではないか。というのも、5年前に沢尻が干されるきっかけとなったあの「別に……」発言の舞台挨拶。あの映画『クローズド・ノート』には板谷も出演しており、沢尻騒動が過熱したことで「映画の内容が注目されないのは非常に残念」と嘆いていたからだ。あれ以来の再会となれば、さすがの沢尻でも相当気まずいものがあるのでは……。
とはいえ共通項はもうひとつある。沢尻と板谷は2人とも自他共に認める酒豪。そして佐々木希も「飲むと決めたらとことん飲む」タイプで、菜々緒も自分でカクテルを作れる酒好き、田畑も日本酒好きの酒飲み。一番すごいのは三浦で、毎晩飲まない日はないほどで、ひとりで缶ビール30本や焼酎一瓶をあけたこともあるという。こうなると、仮に撮影現場でギスギスした空気が流れても、楽しいお酒が女性演者たちの心をひとつにしてくれるかもしれない。
(犬咲マコト)
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