8月30日に公開される実写映画『ルパン三世』の主要キャスト5人の劇中ビジュアルがお披露目された。
昨年『ルパン三世』の実写映画化のニュースとともに、主人公・ルパン役に小栗旬(31)、次元大介役に玉山鉄二(34)、石川五ェ門役に綾野剛(32)、銭形警部役に浅野忠信(40)、そして峰不二子役に黒木メイサ(25)というキャストが発表された際には、ネット上から「ひどいキャスティング」「絶対にコケる」の酷評があったことも記憶に新しい。これらのキャストは世間が持つ『ルパン三世』のイメージとのギャップがかなり激しかったようで、Twitter上でルパン役に大泉洋(41)、次元大介役に竹野内豊(43)、石川五ェ門役に松田龍平(30)、銭形警部役に故・いかりや長介、峰不二子役に藤原紀香(42)という理想のキャストを掲げる画像が拡散されたほどだ。
そんな反応を経て公開された劇中ビジュアルの評判は上々で、
「思ってたよりいいかも?」「小栗のルパンは悪くない」「頑張ってる感は伝わってくる」「男性キャストはいい味出してる」
と、キャスト発表時よりも少しだけ評価を巻き返した模様。特にルパン役の小栗は、手足が長くヒョロっとしたルパンのスタイルに近づくために8kgも減量をし、その甲斐あって「完璧なルパン体型」との声もあるようだ。
しかし、メイサの峰不二子については相変わらず不評。「不二子の『コレじゃない』感がすごい」「不二子じゃなくてメイサのまんま」「もっと胸に詰め物とか入れたら?」と散々で、「佐藤江梨子の方が適任」「若い頃の藤原紀香ならいけるかも」とこの期に及んでも他の女優を推す人が続出している。ただ、藤原紀香では他の俳優と年齢的な差があり「妙に老けた峰不二子」になってしまうため、今回は選に漏れたのだろう。サトエリも『キューティハニー』でブレイクした直後ならまだしも、現在はメイサの方が女優として格上に位置付けられる。お騒がせ女優の沢尻エリカや、長身巨乳イメージの強い長澤まさみらの名も上がっていたが、最終的にはメイサに白羽の矢が立ったわけで、今さら文句を言ったところで配役は覆らない。
しかし、劇中ビジュアルのメイサは確かに峰不二子のイメージからは程遠い。鎖骨下あたりのロングヘアで黄色の超ミニ・ベアトップワンピを身にまとい、太ももにはガン・ホルスターを装着、そして右手で拳銃を持つ……といった露出度が高く危険な香りがする装いをしているが、それが峰不二子さながらか? というと不二子的な要素はほとんど感じられず、着用しているワンピースや小道具もなんとなく安っぽい。全体的に、そこはかとなく漂うコスプレ臭が気になってしまう。いくら峰不二子がアニメのキャラクターといえども、メイサのスレンダーな体型とチープな衣装では、スリーサイズが上から99.9cm、55.5cm、88.8cmというダイナマイトボディの“世界一の女泥棒”を演じるのは無理があるのでは? また、クールで冷静沈着な雰囲気をまとうメイサが、愛する金とジュエリーに並々ならぬ執着心を燃やしてオジサマたちを手玉に取る不二子に扮するのもかなり原作イメージと異なる。
今回、残念ながら拒否反応を示した人が多かったメイサの峰不二子だが、映画作品であるがゆえ、中には「実際に演じているシーンを見るまでわからない」と期待している人もいる。すでにタイでの撮影が敢行され、小栗とメイサがかなり親密な関係になったとW不倫を疑う報道も出たほどチームワークは良い様子。クールビューティーが持ち味のメイサが、それとは真逆の妖艶で大胆さが魅力である峰不二子をどう演じているのか楽しみだ。
(ルイコスタ松岡)