
Photo by Tadashi Okoshi from Flickr
都心のタワーマンションには様々なサービス環境や設備が整っている物件が多数存在する。
そのようなマンションは、電話一本で車の出庫や入庫を代行してくれたり、タクシーの手配や家事代行サービスをするコンシェルジュがいたりする。セキュリティも厳しく、住人か、住人の許可がフロントで確認できなければ中に入れない。もちろん24時間有人管理だ。稀に、住人専用のジムやプール、ラウンジ、パーティールームなど、リゾートホテルのような共同空間が備わっているマンションもある。
今回は友人のイベント会社社長の誘いで、六本木の有名マンションで定期的に行われる、VIP男性だけが集まるパーティールームでの飲み会に参加してきたわ。
そのマンションの家賃はワンルームでも20万を超え、主催者の住人の部屋は58万円だという。男性の会費は誰に聞いても教えてくれなかったけど女性の会費は無料。有名レストランから調達した数々の料理も、いろいろな種類のお酒も飲み放題。女同士で飲み食いだけしにフラッと遊びに行っても楽しめるわね。
パーティールームに入ると、たくさんの女の子で賑わっていた。そしてみんなとても綺麗でスタイルが良い。一般人がいないんじゃないの? というくらいレベルが高い女子ばかりだった。実際に雑誌で見たことのあるモデルも参加していたわ。
男性はというと、お酒を運んだり皿を片づける「パシリ用」に呼ばれてきた4~5人の若い男性以外は、全員お金持ち特有のオーラを放っていた。着ているものも身に着けているものも高級ブランドで揃えており、ファッション誌「LEON」(主婦と生活社)に載っているコーディネートのような方々。若作りにも余念がない。ほとんどが30~40代であったが、おそらく50代もいたであろう。
料理を食べながらワインを開け、周りを観察しようとおとなしく座って飲んでいたのだが、「誰に呼ばれてきたの?」と軽い調子で代わる代わる話しかけてくるオジサマたち。「学生?」なんて聞かれたりもした。若く見えるなんて遠まわしに言っておだてようとしたって見え透いて……フフフフフ、貫録があると言われ年上に見られることが多い私は社交辞令だと分かっていながらもにやけてしまう。
平等に笑顔で対応し職業を聞くと、有名企業の役員や企業家ばかりだった。そして、「恵比寿と六本木と吉祥寺にマンション持ってるよ。好きに使っていいから付き合おうよ」「この会が終わったらこのマンションの俺の部屋見においでよ」「芸能人の○○と仲良いから明日飲もうよ」と下心丸出しで口説いてくる。
なんて甘っちょろいツルツルの脳みそなのかしら。でも世間知らずでミーハーな若い女は、こんな誘いにも簡単に乗っかるのかもしれないわね。ちょろい女だと安く見られるのも、自分が好きなわけではない男の餌になるのもごめんだわ。
まぁ、オシャレで若い女の子への対応にも慣れているんだから、さぞモテる部類のオジサマたちなのであろう。しかし上から目線は鏡を見てからにしてほしいものだわ。中身のない安っぽい言葉で若い女が抱けるなんて勘違いをしてもらっては、ただ滑稽なだけである。どんなに地位が高くて金持ちでも、私はそんなオジサマたちを心の底から馬鹿にしているわ。
今どき二十歳のSEX観が狂っていた
パシリ要因の若い男性に「全然酔ってないっすね」と話しかけられた。どう見ても二十歳前後にしか見えない、幼い顔立ちのイケメンである。
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