映画館からディズニーリア充ランドだキュウ
話題のディズニー映画「アナと雪の女王」を観てきたキュウ。
平日の夜だってのに、映画館は満員キュウ~。
しQの映画鑑賞スタイルは「TSUTAYAで借りたDVDを深夜にビーフジャーキーをつまみにビールを飲みながら……」か「早稲田松竹でサブカル中年に囲まれながらしっぽり名画2本立て」の2択だキュウ。
どちらにせよアングラで孤独な映画鑑賞スタイルだキュウ。
だから、いちゃつくカップルや春休み中の学生グループに囲まれて映画鑑賞なんて新鮮だったキュウ~。まるでひとりでディズニーランドに行ったみたいだキュウ☆
上映前からディズニーのメジャー感がビシビシ伝わってきたキュウ!
ディズニープリンセスまでこじらせ界に参入キュウ!?
「アナと雪の女王」の主人公は2人の王女姉妹・アナ(妹)とエルサ(姉)。
魔法が使えるエルサと、姉を慕うアナは幸せな子供時代を過ごしていたけど、ある事件をきっかけにアナとエルサは引き裂かれてしまったキュウ。
物語で描かれるのは2人の姉妹のすれ違いと確執だキュウ。
「いつも素直な娘で」「感情を抑えて」ミュージカル調で歌われる毒親ワードにもシビレたキュウ!

ありの!ままの!
来た……! ついにディズニープリンセスにもこじらせの波がやって来たキュウ……!!
こじらせ界隈は地雷だらけの戦場だキュウ。
こじらせ・喪女・ネ喪・腐女子・LGBT・フェミ……社会からのあらゆる抑圧と戦わないと生きられない者同士が、自分を傷つけるかもしれない地雷を今日も探りあっているキュウ。面倒くせえキュウ。
そんなこじらせ界隈にディズニープリンセスまで参入したら、すげー面倒くせえことになるキュウ~!!
こじらせ界にとんでもない黒船がやってきたキュウ……!!!
あたしは震えたキュウ。
特にこじらせているのは真面目で繊細な姉エルサ。
両親の「理想の娘」として生きるエルサは「失敗してはいけない」「傷つけたくない」と呪文のように自分に言い聞かせるキュウ。
「秘密を悟られないで」「いつも素直な娘で」「感情を抑えて隠さなければ」
たったひとりで震えながら自己犠牲を貫くエルサ……泣いちゃうキュウ〜;;。応援してしまうキュウ。
それに比べて能天気な妹のアナにはイラつくキュウ!
し・か・も! そんなアナのほうが男にモテるんだキュウ~! 愛されるんだキュウ~!
イラつくキュウ!!!
あげくの果てに、アナは言いやがるキュウ。
「男の人と一緒にいるとエルサに怒られるの(> <)」
ハァ~~~~!?
そこじゃね~ そこじゃね~よキュウ。
エルサがブチ切れたのは、アナの積年の理解のなさだキュウ。
たったひとりで国を背負うエルサの気持ちに寄り添ったことはあるのかよキュウ?
下手すりゃ魔女扱いで処刑されるっつーのに、てめーは男とイチャコライチャコラ。
あげくの果てには姉を嫉妬に狂う真性喪女扱いかよキュウ!?
ああーイラつくキュウ!!!
……でもアナは悪くないんだキュウ。
アナはエルサの気持ちを理解しないのではなくて、理解しようとしてもわからないからだキュウ。アスペと同じだキュウ。
てゆうか家族の問題を隠した両親が悪いと思うキュウ。
……でも……でも! 言わせてキュウ。
悪気がないって一番イラつくキュウ~!!!
お調子者で自由奔放、KY、ビッチなトラブルメーカーでも、愛されるのはアナなんだキュウ……。
イラつくキュウ~!!!
王子様はモラハラ男と低所得ワープア孤児!? ディズニー男子に濡れるキュウ~♡
『アナと雪の女王』には2人の王子様が登場するキュウ。
1人目の王子様はハンス。王国の末っ子で兄弟へのコンプレックスが強い人格障害者。アナと意気投合するキュウ。
2人目の王子様はクリストフ。(クリトリスじゃないキュウ!)低所得ワープアの孤児だキュウ。
キュキュキュ~!? ディズニーなのに王子様が2人とも欠点だらけ!?
2人も鼻とアゴがデカいのが気になるけど、エロいキュウ……
(チンコがデカそう♡ って意味じゃないキュ!)
あたし、コンプレックスを抱えた男と傷を舐めあうようなロマンチックラブに憧れちゃうのキュウ~♡
はぁ~ん♡ 2人の王子様はどっちも美味しそうだキュウ。どっちにしようか迷ってしまうキュウ~。
……こんな時は貪欲に3Pするしかないキュウ。
あたし、二本挿しだってオッケーだキュウ! 『アナルと雪の女王』したいキュウ~♡

フィクションです
な~んてバカヤロウ!!
天下のディズニー様でセックス描写(しかも3P)なんてあるワケないキュウ!
セックスどころか、アナの恋愛の前には必ず結婚(責任)がつきまとうキュウ。
アナの立場には、王族としての責任があるからだキュウ。
婿入り結婚をするのか、他の国に嫁ぐのか。
選択肢はアナにあるように描かれているけど、アナは王族としても女としても「ふさわしい存在」かどうかを審査されているキュウ。(まだ付き合ってもいない男の実家で外堀埋め攻撃にあうわ、「彼女の方に問題あり♪」とミュージカル調でダメ出しされるわのシーンは笑えなかったキュウ……)
プリンセスを助け出してくれる王子様はいない。
アナたちが背負っているものは、あたしたちにとっての社会だキュウ。
仕事、家族、恋愛、自己実現……大きさは違えど、あたしたちは重たい荷物を背負っているキュウ。
重たい荷物を持ってくれる王子様なんて現れないキュウ。
「Let It GO」はディズニー版「ファイト!」だキュウ
この物語のクライマックスともいえるシーンは、国を追われたエルサが歌う「Let It GO」だキュウ。
このシーンはもちろんミュージカルなんだけど、ソロで歌い上げるエルサが激アツだったキュウ~。
うなるこぶし……! 自信がみなぎる美貌……!
「二度と戻らない 過去はもう過ぎたこと」
「これでいいの 理想の娘はもういない」
「嵐よ吹き荒れるがいい 」
エルサ、あんたって奴は……中島みゆきばりの情念だキュウ……!!!
自分を殺して生きてきたエルサ。過去を捨てふっきれた表情は清々しかったキュウ。

荒らしがくる~
抑圧から解放されたエルサはあまりにも美しくて、危うささえあったキュウ。
例えるなら、新宿でスカウトマンに出会って勢いでAVに出演してしまいそうな危うさだキュウ。心配してしまったキュウ……。
極端な抑圧から解放されると、極端なほうにふっきれるキュウ。
エルサは孤独だった。彼女の孤独が魔力を強くさせた。
エルサの才能は、小さな国にとっては大きすぎた。
それでもエルサは両親が残した国を愛していた。愛されたかった。
エルサが国を捨てるためには、化け物になるしかなかったのかもしれないキュウ。
そんな孤独なエルサの気持ちに寄り添う人間がひとりだけいた。
兄弟コンプレックスの人格障害王子、ハンスだキュウ。
ハンスは鏡のように向かい合う人間の感情を映しだし、相手と同じ言葉を繰り返す人格障害。
それは、相手が自分自身に言い聞かせている言葉であり、誰かから投げかけて欲しい言葉だキュウ。
「化け物になってはいけない」(日本語板では「人を傷つけてはいけない」)
エルサは国を捨てるために化け物になるしかなかったのに、化け物になることを誰かに止めてほしかった……とても悲しいことだキュウ。
もっと悲しいのは、アナもエルサも自分のことしか見えていなかったことだキュウ……。
本当にハッピーエンド? 本当の愛って何だキュウ?
「本当の愛」はアナの命と国を救ったけど、果たしてこれはハッピーエンドだったのかキュウ? 「本当の愛」って何だキュウ?
あたしにはアナもエルサも自分のことしか愛していなかったように思えたキュウ。
自己愛が愛でないとは言わないけれど……。まずは自分を愛することが2人のスタートだったのかもしれないけれど……。
この物語のクライマックスは、まぎれもなくエルサが妹と国を捨てるシーンだったキュウ
エルサの幸せは、自立だった。
だけどアナは姉が国を捨てることを許さなかった。
アナは幼少期の思い出にしがみついていたんだキュウ。
アナは大好きなエルサと、ずっとずっと子供時代を繰り返したかった……。
姉妹が引き裂かれてしまったのはエルザの魔法の力のせいじゃないキュウ。
もしもあの時、両親が家族の問題を隠さなければ、別の物語があったと思う。
魔法が使えないアナは別のコンプレックスを抱えたかもしれないけれど、自分と真っ直ぐに向き合えたと思うキュウ。
両親は生き返らない。助け出してくれる王子様はいない。
愛を乞う子供たちは、自分で折り合いをつけて大人にならなくてはいけないキュウ。
決してハッピーエンドではないし問題は解決されていないけれど、アナとエルサの時間は動き出したキュウ。
ディズニープリンセスになりたいキュウ~!
あたしアナは嫌いだけど、好きな男に貢ぎまくる姿には親近感が沸いてしまったキュウ~。
アナは女王特権を使って全力で貢いでいたキュウ。シビれるキュウ~!
あたしは『アナと雪の女王』を通じて、ディズニープリンセスの進化をビンビン感じたキュウ。
王子様に愛されるだけのプリンセスはとっくに終わったキュウ。
悲恋を力技で勝ち取った『リトルーマーメイド』のアリエル。
自己実現の傍ら、DVモラハラ男の愛を絡めとった『美女と野獣』のベル。
男性社会が望む女を逆手にとって戦うサゲマン『魔法にかけられて』のジゼル。
毒母の抑圧から逃げ出すために武器を捨てた『塔の上のラプンツェル』のラプンツェル。
ディズニープリンセスは戦い続けているキュウ。
ディズニープリンセスが進化するほど、完璧だった王子様たちが弱さを出すようになっているのがエロいキュウ~……濡れちゃうキュウ。
もしかしたら、次のディズニープリンセスはあたしかもしれないキュウ。
よっしゃ、しQちゃんはディズニーのプリンセス枠を狙うキュウ!
ディズニー様、しQちゃんの出演依頼お待ちしていますキュウ~!
実写も歓迎です♡

いつメンとパチリ☆
■子宮のゆるキャラ(妖精)しQちゃん /アイドルに貢ぐために週5+日払いバイトで馬車馬のように働いているキュウ。生理前は情緒不安定になるけれど、今日も元気に頑張りまシュッサン☆ Twitterアカウント【@sheQchang】