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突撃! となりのまんこ観はアメリカでもやっていた! 200人の赤裸々告白『ヴァギナ・モノローグ』

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わたしはつい、自分の取材では面白おかしい話ばかり引き出そうとしていましたが、語りたくない話でまんこを傷つけてしまうかもしれないのです。まんこはとても「重い」テーマでもあることを忘れないようにしなくては。身もまんこも引き締まる思いでした。

さて、この劇中には演者が演者の母国語でヴァギナの名前を声を張って言わなくてはならない見せ場のシーン、人によっては罰ゲームのようなシーンがあります。
この大役を演じたのは木内みどりさんでした。

「わたしは東京出身なので、関西で言う『おめこ』や福岡で言う『ぼぼ』は平気で言えますけど、あの4文字は、なかなか言えません……でも、勇気を出して言います。

おまんこーーーーーーーーーー!!!

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ヘレン・ケラーが「ウォーターーーー!」と叫んだ時のように、感動的なこのシーン。
会場のみんなは大笑いはしたものの、立ち上がってこぶしを振り上げ、木内さんと一緒に「おまんこー!」と叫ぶ人は誰もいませんでした。本当はわたしがやるべきでしたが、勇気が出ず尻込みしてまいした。
そして、木内さんがぽそりと
「この仕事、受けるんじゃなかったかも」
と冗談を言った時、やっぱり「(お)まんこ」と言えない日本の女が抱えるおかしな抑圧がじわじわと刺さりました。
そう、「ヴァギナ」は言えても、自分の生まれた土地由来の「まんこ」の名前は言えないのです。
何を隠そう、日頃まんこのまん権を主張するこのわたしですら、「まんこ」とは言えても、我が出身地(静岡)のまんこ名称「おまんちょ」は、未だに声に出すのが恥ずかしいのです。
おまんちょ……と今書いているだけでもざわざわします。

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どうしてわたしたちはたかが自分の体の名前を言葉にすることすら、恥や罪悪感を覚えなければならないのでしょう?
その疑問や不可思議さを何とかしたくて、わたしはまんこのアートをしてきましたが、
本公演を観て、この問題は海外よりも日本のほうがより奥ヒダ深い気がしました。
『ヴァギナ・モノローグ』はとても素晴らしい試みですが、
外国語ならオシャレだしなんとなく言えてしまうようでは、根本的な問題を見過ごしてしまいそう。
やはり、海外の方のまんこ観を外国語で翻訳したものではなく、日本人の言葉で、自分の母国語で、自らのまんこを語りたい。
木内みどりさんのおまんこシャウト時に堂々と立ち上がれなかったわたしは、これを機に、いつか日本人バージョンの『ヴァギナ・モノローグ』のシナリオで公演したいという夢を持ちました。

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■ろくでなし子 /漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん』(ぶんか社刊)。『女子校あるある』(彩図社刊)

ろくでなし子ホームページ http://6d745.com/
日本性器のアート協会ホームページhttp://www.jsoa.jp/

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ろくでなし子

漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん』(ぶんか社刊)。『女子校あるある』(彩図社刊)

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