今回の『女のMoney』は、33歳のBさん(独身・子なし)にご登場いただきます。Bさんはロングヘアーの巻き毛で、お嬢様っぽい外見ですが、「昨晩、2丁目で飲んでて、友人のパンツにゲロ吐いちゃいました~」と笑う、豪快な面もお持ちの方です。「今話題の高学歴・ワープアです!」と自己紹介されるBさんは、現在SM雑誌の編集部に業務委託社員として勤務してらっしゃいます。
週7勤務のハードワーク
Bさん(以下B):今、学生の頃アルバイトしていた雑誌の編集部に常駐していて、ウェブメディアを中心に関わっています。仕事はハードで、勤務は週7日。1カ月休みなしだったこともありますよ。3日間で睡眠が2時間だった時は、さすがに精神的に限界がきて、家族にSOSを出しました……。体力の切れ目がキラキラ東京生活の切れ目ではないか、と。
大和:かなりハードにお仕事されている。
B:怖いなって思うのが、どっぷりひとつのメディアに浸かってる私のような常駐さんて、汎用性がなくなるんです。もし今の編集部がなくなったら、自分も共倒れ。フリーって、意識的にキャリアを構築しないといけないな、って思います。今は常駐ですが、契約は月ごとの更新です。だから、月の終わりに急に契約を切られる可能性と、常に隣り合わせです。
大和:怖い怖い怖い~。
B:古くから編集部にいて、キャリアと経験のある人でも、それで実際に契約切られた人、何人もいますからね……。消費税が増税されても、手取りが変わらないので生活は苦しいです。できればお給料を上げてもらいたいです。
大和:それはそうですよね。今回は、Bさんのお金の使い方について伺っていきますね。これまでに無駄遣いしたな、と思うことはありますか?
B:日々無駄遣い! 貯金も貯まってないし! 私、エンゲル係数が高いんです。スーパーだったら成城石井が好きだったり、コンビニも普通のローソンよりナチュラルローソン派だったり、自販機コーヒー飲むくらいならタリーズ行きます、みたいな。コーヒーには一日500円くらいは使っちゃいます。
大和:美味しいものが好きなんですね。食べ物にこだわりがある。
B:食事は、一食コンビニ弁当を食べたら、一食お店で食べないと嫌な性格です。朝は家で食べて、昼食に1500円くらい、夕食は1000円~2000円くらい使います。夕飯は、ファミレスが多いですかね。あ、でも安くて美味しいものも好きなので、ゆで太郎とかにも行きますよ。
飲み代は経費で落とすこともありますが、大酒飲みなので自腹だと結構すぐにお金なくなっちゃいますね。洋服や書籍などの購入でクレジットカードも使うので、食費以外で毎月6~7万の引き落としがあります。昨日も給料日後で口座にいっぱいお金が入ってる♪ って思ってたのに、カード引き落としで一気に口座の残高がなくなっちゃいました。
高学歴ワープアの家計簿
そんなBさんは、名門大学院を卒業されたばかりのマスター(修士)でもあります。Bさんはオーストラリアの大学に留学されていたそうです。卒業や入学の時期が日本と違うこと、そしてオーストラリアの大学卒業後、日本の大学院に入学するための受験勉強の期間があったため、33歳での修士号取得です。
B:社会を変えたくて、介護や福祉の勉強をしていました。けれど、ブランクなしで修士を取った人より年齢が上なので、日本のいわゆる「就職活動」には参加できませんでした。就活しようと思っても、企業のエントリーページに、私の年齢の生年月日がプルダウンに存在しないんです。
大和:そういう日本の制度、絶対おかしいですよ!
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