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1時間の電マ刺激でもイケなくなった私、オナ禁の結果は…

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Photo by Berli Mike from Flickr

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 「オナニーをしているか」と男に聞かれてNOという女は100%嘘だと思っている。

 偏った価値観かもしれない。だが、「やったことがない」と答えている女は「米を食べたことがない」と同じように聞こえるくらい、私にはあり得ない。

 セックスの相手がいようがいまいが自慰行為は別である。セックスで絶頂を迎えた直後にもやりたくなることだってある。食べる、飲む、オナニー、風呂に入る、寝る。私にとっての自慰行為はそのくらい日常的なものなのである。

 『ひとりHマニュアル』(女性科学研究所)によると、女性は18歳までに約80%が自慰行為を経験しているという。

 私が自慰行為に目覚めたのは幼稚園児時代。新しいマンションに引っ越したばかりだったのを覚えているから、おそらく4歳か5歳ね。なぜ習慣になったかまでは覚えていないが、近所で補助輪付きの自転車を走らせている時に石畳にクリトリスが擦れて「あ、なんか気持ちいい……」と覚醒したという……まぁ、ありがちな性への目覚めである。

 きゃ、なんてマセガキ!……と思う読者もいるかもしれないが、オーガズムに達するということ自体、1歳未満でも習得可能なのだ。そのため思春期前であっても、オナニーは多く見られる。女児でも生まれつきクリトリスに快感が得られるようになっているのだから、それを発見するのが遅いのか早いのかの違いだけに思える。

 さて、幼児だった蜜柑様の行為の方法は、寝る前にパンツの上から指でクリトリスを擦るのみ。当然だが、当時はオーガズムという単語も意味も知らなかった私だが、眠くてオーガズムに達する前に途中で指を止めて眠ることが多い中、時々運よく達することができた日に限って、必ずといっていいほどピンク色の小花柄のお気に入りの布団で眠りにつく前だった。幼いながらもその法則に気付いてからは、「今日はどうかあの気持ちいい感じになれますように」とピンクの布団に向かって祈願し、頭を下げてから自慰行為にせっせと勤しんでいた。

 「親にバレなかったの?」「どこでオナニーしていたの?」と聞かれると答えづらいのだが、正直に言う。眠る母親の隣で平然とやっていた。

 父親は深夜か朝方に帰ってくるからいいとして、小学生になり自分の部屋を持たせてもらえるまで家族は皆一緒の寝室だった我が家では、母親からいかにバレないように「ヤルか」が課題であった。パジャマのズボンに手を突っ込んでパンツの上からあそこを触る私を、母が見て驚き「もう絶対に触らないって約束して!!!」と鬼のように怒ったことがあるからであった。それがオナニーであることは教えられなかったが、入浴時に「よく洗うのよ」と教えられていた部分だけに、触ったことへの後ろめたさはあった。

無言でイク技術

 でもね、一度気持ちいいと知ってしまった身体だもの、やめられるわけないじゃな~い。よし、ばれないように気持ちよくなってやるわ!! と決意してしまった幼児時代の蜜柑様。もう性への一歩を踏み出しているんだもの、我慢するわけないのよね。完全に、いわゆるオナニー中毒になったんだわ。

 それからのやり方はこうだ。

 秘部は布団で隠しながら、母と妹が眠りにつくまで普通に会話をできる程度にパンツの上からあそこを擦る。母と妹が眠りにつくと本格的にクリトリスを弄りだす。イキそうになると足に力を込めつま先をピンと伸ばし、息を完全に止めて指が擦る部分だけに意識を集中させた。そして達した後に息切れはするものの、幼稚園児にして少しも声を出さずに静かにオーガズムを迎える技を習得していた。

 私の息切れした呼吸音に反応して起きた母親が「寝る時に息を止めなくていいのよ」と私に言ったことがあったが、それがオーガズムに達した直後だとは夢にも思わなかっただろう。お母さん、こんな娘でごめんなさい。……少しは本気で思っているわよ。

 小学生になって同級生の家にあったレディコミを読んでオナニーしたくてたまらなくなったことをきっかけに、「おかず」の意味を自然体で理解したり(今となって解釈すると、自分の中にあるチンコが勃起した瞬間だったのかもしれない)、中学生になってクラスメイトとオナニーのやり方を教え合い「昨日はイケなかった~」などと報告しあったり、社会見学でプラネタリウムを見ながらオナニーして先生や同級生たちにバレないようにオーガズムに達する自分に興奮を覚えるなどの成長過程は通常(?)だとして、セックスを覚えてからも、成人してからも、電マを使うようになってからも、基本のやり方は相変わらず幼稚園児で身につけた技……名付けて「息止めて足ピンでGO!」だった。

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アスモデウス蜜柑

好奇心旺盛な自他共に認める色欲の女帝。長年高級クラブに在籍し、様々な人脈を得る。飲み会を頻繁に企画し、様々な男女の架け橋になり人間観察をするのが趣味。そのため老若男女問わず恋愛相談を受けることが多い。趣味は映画鑑賞で週に3本は映画を見る。