そして長年のオナニーライフオナニーのやりすぎで女がオーガズムに達しにくくなるというのは、嘘のような本当の話だ。クリトリスがバカになるなどという表現をよく耳にするが、バカどころの騒ぎではない。電マを使うようになってから、私の基本スタイルであったはずのパンツの上から指で擦るだけでは1時間やっててもイケなくなってしまったことがある。3分かからずともイケていたほどに敏感な私が、だ。
電マでの「息止めて足ピンでGO!」でなければイケなくなってしまったことに気付き、そういえば最近セックスでもイッてないわ私……ということに気付く。
愛しい男が私を気持ちよくしようと頑張ってるのにイケない……愛しい男が「イッてもいいんだよ」とか言ってるけどイケない……ていうか愛しい男のセックスでイケない……セックスの直後だけどオナニーしたい……あ、これはまずい、電マのこと考えてる私! まるで不感症じゃないの!!! と気付く。
そして、感度を取り戻すために一週間のオナニー禁止令を自分に課した。
幼稚園児でオナニーを覚え、ばれないやり方を身につけたのをいいことにやりまくって、20年近く3日と空けたことがなかった私には成果は抜群であった。当時の彼氏に手マンをされて、これまでにないほどの短時間で達した。
それからはもっとセックスで感じやすくなるようにとオナニーのやり方にも変化をつけた。
達する寸前までは息を止めてつま先までピンと身体を弓なりに反らせた状態なのだが、イきそうになると足を開き力を緩め、呼吸を普通にする。そうすると今にもイキそうなのになかなかイケなくなってしまい、とてももどかしく切ない状態になる。足を伸ばしてイキたくなるのを何度も堪え、耐えに耐えて身体の力を抜いたまま時間をかけてイく。
そんな練習をしているうちに、オナニーでもセックスでも、どんな体位でもオーガズムに達する身体を手に入れた。……バカは直るのかもしれない。
しかし、クリトリスでなく挿入状態のまま、つまり「中でイク」感覚を味わいたいときには断然バイブね。
実は先日アダルトグッズ業界情報マガジン「トイズマガジンvol.4」でレビューを書く際に、初めて気持ちいいと思えるバイブを使ったのだ。その感動ったらなかったわ。その厳つい形のせいで、ついつい硬いものを連想してしまうバイブであるが、私が使った『エロティックラヴァーズ・シスター』(メーカー:ガーデン)のバイブはゲルトーマ素材というとても肌触りの心地よいプニプニした素材を使用しており、触ってびっくりするくらい人肌に近い感触。バイブにありがちな異物感がない。
こんなの入らな~い……ってカマトトぶっているわけではなく本気で尻込みしてしまう大きさだけど、その柔らかい素材のおかげで入り口の小さい私でも痛みはゼロ。中に入れるスイングは円を描くように大きく動き、外についた強く震えるクリバイブの振動の大きさが別々に調節できるから、激しい刺激が欲しい日でも優しい刺激が欲しい日でも、楽しみ方も選べる。まぁ本当にとても大きいから入れるだけでも大変かもしれないわね。中のスイングを最初から強くするのはお勧めしないわ。
……とまぁ紹介はこのくらいにして。女の身体は複雑よ。用途によって自分に合ったモノややり方で、読者の皆さんも楽しいオナニーライフを。
とはいっても、アソコがバカになっても苦情は受け付けないわよ。その代わり、一度徹底的に我慢してみると、新しい道が拓ける可能性も示したわ。
オナニーしているか聞かれて、堂々と恥ずかしがらずに「している」と答える女が増えたら正直嬉しい。私は誰の前でも「しまくってる」と答える。性病などのリスクを背負って誰彼構わずセックスしまくる女だっているんだから、オナニーくらい健康的じゃないかしら。男がやって当然な行為であるなら、女にとって自然な行為となってもいいんじゃないのかしら。オナニーは惨めになる、罪悪感を感じるという女はセックスはやりまくってるということなのかしら。私はセックスをやりまくっててもオナニーは欠かさなかったけどね。
実は女性の性的刺激を与えることで膣内の酸性度が高まり、細菌の侵入を防ぐこともできるメリットがある。指や道具さえ清潔にしていれば特にデメリットはないように思う。男だって、女にも性欲があることくらいもう気付いているわよ。
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