【短期集中連載:顔面崩壊】3

(左:宮崎美穂オフィシャルブログより、右:坂口杏里公式TwitterUP画像より)
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涙袋の流行が止まらない。板野友美、きゃりーぱみゅぱみゅ、益若つばさ。いや、彼女たちの台頭するはるか昔、一世を風靡した内田有紀や広末涼子もチャーミングな「涙袋」を持つ女優だった。その時代は、まだ今ほど「涙袋」そのものに注目が集まっていなかっただけである。
ぷっくりした「涙袋」があると目が大きく見え、愛らしい表情になることは事実だろう。コンシーラーやホワイト系のアイシャドウ、パウダー、アイライナーなどを駆使して「涙袋」を描くメイク方法は今や一般的だ。のみならず、アイテープやジェルなど「涙袋」に特化したコスメも続々リリースされており、ブームはまだまだ収束の気配を見せない。
しかし人間とは欲張りなもの。「もっと大きく、はっきりと強調したい」「より自然で、すっぴんでもくっきりした涙袋がほしい」と欲望を肥大化させた結果、美容整形外科クリニックで涙袋形成術を受ける女性が増えているという。
「施術では、まず麻酔テープを貼って麻酔を効かせてからヒアルロン酸を目の下に注入してふっくらした膨らみをつくるのが一般的。クリニックによって異なりますが、適量を数回にわけて注入することで自然な膨らみにします。腫れや内出血を伴うダウンタイムは2~10日ほどで個人差がありますね。効果の持続は約1年間で、約2~3年かけて徐々に体内に吸収される仕組みです。ヒアルロン酸は比較的安価な施術で、両目で約2~4万円。まあ10万以上の値段設定をしているクリニックもありますが」(美容医療関係者)
だが適量に満足せず、大量のヒアルロン酸を注入し巨大な「涙袋」を作ってしまう例もあるという。また、目元の皮膚は顔の中でも薄く繊細な部分であるため、かえってたるみやシワの原因となってしまうことも。「涙袋」よりもやや下にあるたるみ(岸部一徳氏をイメージしてもらえればわかりやすい)と「目袋」と呼ばれるが、ヒアルロン酸の打ち過ぎで「涙袋」が「目袋」のようにパンパンになってしまい、かえって老けて見えたり疲れて見えたりする場合も……。
顔じゅうの美容整形を繰り返していると思われる坂口杏里は、下まぶた強調メイクをしていないすっぴん状態でもかなり膨らんだ「涙袋」の持ち主だ。また、AKB48の宮崎美穂は、昨年韓国旅行を経てから急激に「涙袋」が膨らみ、かなり不自然な顔になっている。あからさまに「注入しました」と言っているようなものである。
別名「ホルモンタンク」「フェロモンタンク」とも呼ばれ、顔相学でも「涙袋」の膨らみが大きい女性は、セックスアピールが強いモテ顔相だといわれている。だがあまりに膨らみ過ぎていると、今度は「性欲が強過ぎて貞操観念が低い」と診断されてしまい、やはり“ほどほど”が肝要のようだ。
そもそも「涙袋」とは、表情を変える際に眼輪筋という目のまわりを覆っているドーナッツ状の筋肉のはたらきによってできるもの。安易な整形に頼り後戻りできなくなる前に、顔の筋肉を鍛えるトレーニングを実践した方が経済的かつ安全かもしれない。
(犬咲マコト)