私がこれまでにセックスしてきた男性は、圧倒的に早漏の方が多かったように思います。具体的な数字を上げるならば、挿入後5分以内に発射してしまうといった早漏加減です。これって、早漏ですよね? 私基準では、10分持たないとちょっと早漏気味かな……と感じます。
私自身、特に男性を満足させるようなテクを持っているわけではないので、相手の発射スピードに文句をつけるのはよくないと重々承知しているのですが、5分程度しか挿入を楽しめなくて、その後すぐに2回戦に取りかかれないとなると、少し寂しく物足りない気持ちになります。とはいっても、相手もイキたくてイッているわけではないかもしれないので、当然ながら本人に直接クレームをつけたりはできないのですが。
今回は、そんな私が今まで出逢った早漏戦士たちについてです。
まずは、ロリルミ史上歴代第1位の早漏戦士・テツくん(26歳・仮名)についてお話したいと思います。テツくんは、私の高校時代の元彼の後輩でした。元彼を介してなんとなく面識のあった私たちは、ある年の夏に地元に帰省していた時に再会し、飲み仲間になりました。はじめは共通の友達数人と一緒にワイワイ騒ぐというノリだったのですが、ひょんなことから2人きりで遊ぶことになり、その日のうちに彼の早漏具合を体感することになったのです。
私とテツくんは、まず2人でボーリングに行きました。テツくんは無類のボーリング好きで、仲間との飲み会の時にも常に「そろそろボーリング行こうぜ!」と言っていたような気がします。付き合いたてのカップルというわけでもなく、特別甘いムードのなかった私たちは、淡々とボーリングをし続けました。特に盛り上がることもなくその場を後にした私たちは、例によって居酒屋に。そこでお酒が入り、アルコール・マジックにかかった私は、なんとなくテツくんとヤリたいな~と思い始めました。
テツくんはキックボクシングをやっていたので、なかなかいい体つきをしていたこともその要因です(ちなみに、顔は格闘家の武蔵にイケメン風味を足した感じ)。お酒を飲んだことでボーリング時よりはいささか良いムードになったので、私はテツくんに私の家で飲み直すことを提案しました。
そうして密室空間を作り上げ、ベッドの上に横たわるところまでいけば、あとはどちらかが何らかのアクションを起こすまでです。スムーズに事は運び、テツくんは私にキスをしてきました。心の中でガッツポーズをしながらも、妙に攻撃的な気分だったこの日の私は、早速フェラをすることにしました。
ペロッ、ドピューッ! ってマジ?
テツくんのパンツを下ろし、亀頭付近を軽く咥えて舌でペロリとひとなめしたその時です。テツくんは、そのひとなめでイッてしまいました。いわゆる暴発です。さすがに驚いた私は、口内に出された精液をゴックンした後「なんで? どうしたの?」とテツくんを問いただしました。するとテツくんは「ごめん、なんかツボだった」と一言。
「ツボだとしても、ひとなめでイクってあるのか? 敏感過ぎやしないかい?」と心の中でモヤモヤが生まれつつ、「ならいいんだけど……」と冷静を装う私と暴発してショボンとしているテツくん(とテツくんのちんちん)。気を取り直して再度セックスしようと、フェラしてみたりクンニしてもらったりといろいろ試しましたが、テツくんのちんちんは一向にオッキする気配を見せません。
結局、セックスは諦めて2人で眠ることにしましたが、「テツくん=ひとなめで暴発」というイメージがついてしまった私は、その後彼と2人きりで会うことを避けるようになりました。あれは単なる事故だったのかもしれませんが、当時の私は「また暴発されたらどうしよう……」という不安を拭い去ることはできなかったのです。
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