seriesend

【大人の社会科見学】ハプニングは連鎖する!? 何かが起きるかもしれないバーに潜入~後編~

【この記事のキーワード】

 まあ、こういった小さなハプニングもこの店における醍醐味かもしれません。いつそれが起こるかわからないので、断り下手で押しに弱い女性はこの店に向かないのかなと少し感じました。男女間の予期せぬトラブルを避けるため、その辺はスタッフの方々も十分注意してくれているようですが。

 そして、店内でゆうくんと再会した私はまた2人で飲み直すことになり、その流れから2人で店内を探検しました。プレイルームの隣には緊縛プレイを楽しむ部屋等があり、カップルたちが各々軽いハプニングを見せ合っているシーンもありました。そうして、見られたい願望や見たい願望が叶えられます。ゆうくんと2人で、絡み合うカップルたちをガン見していましたが、私たちの間が甘いムードになることはありません。相手がまた違えば、カップルたちに触発されてハプニングが起こることもあるのかもしれませんね。

 ゆうくんによると、ゆうくん自身はこの店に来たからと言って必ずハプニングを体験するわけではなく、その時の状況に応じて臨機応変に対応しているとのことでした。ゆうくんは他のお客さんを指して「あの人は有名な緊縛師なんだよ」「あの人はいつもキャバ嬢と一緒に来るおじさん」と解説してくれたりと、この店の常連さんたちを熟知しているようです。また、ゆうくんが私からちょっと離れた隙に、他の男性客が私に「とりあえずプレイルーム行こうよ」と色気もへったくれもない誘い方をしてきた時にはその男性客からやんわりと私を離してくれたりと、この店での立ち振る舞いに慣れているようでした。「あの誘い方はないよなー」とのゆうくんの一言で、確かにこういった特殊な空間では直球過ぎる誘い方はよくないよな……と勉強になりました。

 そんなふうにゆうくんと話したり、たまたま私の近くにいた他の女性客と仲良くなって2人で花魁風のコスプレに着替えたりと、いつのまにか本来の目的であったハプニングとは関係ない楽しみ方をし始めていた私。この時、一緒に来た他の2人はというと、ビッチ友達はひとりの男と近隣のラブホ街へ消えており(しかし、後日聞くとエッチの内容は全く満足がいかないようなつまらないものだったとのこと)、田口さんは緊縛プレイができる部屋で着衣のまま緊縛されていたらしいです。通りで店内で全く見かけなかったワケだ……。

 この日の私はただの観察者としてハプバーの実態を見つめるにとどまりました。そしてわかったこと。この店はあくまでもハプニングが起こる“かも”という場であり、自分が気に入った相手がいてもその相手がNOと言えばハプニングは起こせないし、そもそも自分のタイプの男性客がいないパターンもあって然りです。ゆうくんが言っていたように、その日の状況に合わせてハプニングに柔軟に対応していくのがビッチとしてスマートなやり方なのかもしれません。

■Lollipop-Rumiko(ロリポップ-ルミコ)/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。

backno.

1 2

Lollipop-Rumiko

通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。