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赤西仁が「ヒモのイクメン」状態で何が悪いか?

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高速オムツ替えのJIN、とも呼ばれましたね。

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 2月末にジャニーズ事務所を退社した赤西仁(29)の近況が聞こえてきた。先週発売の「女性セブン」(小学館)にて、3月下旬に都内スタジオでの妻・黒木メイサ(25)の撮影仕事に、1歳の娘同伴で付き添っていたという記事が掲載されている。

 同誌によれば、赤西はメイサの控え室でずっと娘の世話をしており、「高い高いをしたり、よだれを拭いてあげたり、メイサさんが用意してきた離乳食をスプーンで食べさせてあげたり…。完全に“イクメン”でしたよ(笑い)」(芸能関係者)とのこと。そのほか同誌には、「スーパーの袋や荷物を赤西さんが全部持ってあげていましたよ。もうメイサさんに頭が上がらないといった様子でしたね…」との目撃証言も。

 赤西は現在、芸能界で表立った仕事がない。そのため、産後すぐに女優復帰して順調に仕事が舞い込み続けているメイサの“ヒモ”扱いされる記事が少なくない。それにしても、仕事や何らかの用事があるわけでもないなら、メイサの仕事場に子連れでやってきてシッターをするのも別段おかしなことではない。男女逆の立場ならなにひとつ違和感がないだろう。また、スーパーで夫婦で買い物をした際、買い物袋を男性側が持つのも変わったことではないと思うのだが……それを「イクメンでしたよ(笑)」「頭が上がらないから」と書き立てるのは、「ただ赤西仁をバカにして貶めたいだけ」でしかないだろう。

 さらに同誌では、赤西は“プー”なので、今メイサと離婚したら生活がままならないため「“主夫もやむなし”と判断したんでしょうね(苦笑)」と締めている。明らかに、「イクメン」「主夫」は本来の男の役割ではなく、“仕方なく”“一時的に”“やらされている”と言わんばかりだ。「男が仕事をバリバリやって社会から必要とされ、妻子の生活を潤わせなければならない」という前時代的な価値観がアリアリと見える。おばさん向け週刊誌でもこの世界観なのだから、おじさん向けは言わずもがな。

 赤西の現状を報じたこの記事に対して、ネット上でも以下のように異論は上がっている。

「父親がたまにこの程度の世話するのは当たり前だと思うし、買い物袋を持ってやるのも当たり前だと思うし 女性セブンの常識がわからん」
「夫婦のどっちかがちゃんと稼いでて 自分も奥さんも納得してるなら主夫だって問題ないと思う 自分の子供なんだし」

 行政やメディアがいくら「イクメン・男性の育児休暇推進」「輝く女性の活用」などとうそぶいても、人それぞれの多様な選択肢を認めず、「一般的」とされるレールに乗らない生き方をせせら笑う価値観が蔓延していれば、現場は何も変わらないだろう。

 ただジャニーズ時代は素行の悪さでメディアを賑わせ、多くのスポンサーをやきもきさせた赤西はアンチも多い。アイドルという職業自体を否定しアーティスト宣言もしていた彼だからこそ、「結局ヒモかよ、ダセえw」という嘲笑も出てくるのだろう。しかしかねてから「仕事よりプライベートが大事」と言ってはばからなかったゆえ、現在の彼の姿はむしろ本人にとっても自然体なのではないかと思える。赤西夫妻には、ヒモだのプーだのという外野の声を気にせず堂々と彼らの考えで家族を築いていってもらいたい。
(ヒポポ照子)

ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。