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まさに陰と陽! まんこちゃんがぺ二手芸作家の増田ぴろよさんに突撃インタビューしてきたよ!

【この記事のキーワード】

まんにちは!
わたしはまんこちゃん。前回に続き、忙しいろくでなし子さんの代わりに今回もこのコーナーを担当することになったので、よろちくびだよ。
まんこ、この2週間みんなからフューチャーされてご機嫌だったんだけど、まん個展の奥の2部屋もとってもまがまがしくてヤバかったの知ってる!?
今回は、その奥の2部屋でろくでなし子さんと個展を開いていた、ぺ二手芸アーティストの増田ぴろよさんにお話をうかがうよ!

ぺ二手芸というのは、

ペニスをモチーフにしたテキスタイルを用いた手芸作品

ろくでなし子さんが「まんこ」なら、増田ぴろよさんは「ちんこ」ってわけ。

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――ぴろよさん、まんにちは! あ、ぴろよさんには『ちんにちは!』だね。今日はよろちくびだよ。

ぴろよさん(以下ぴ)「まんこちゃん、ちんにちは(笑)。まん個展は大盛況だったね」

――それは同時開催の増田ぴろよさんの展示のおかげだよ! ぴろよさんの作品を目当てに来たお客さんが大勢で、ついでにまんこを観てくれて、ありがたかったよ。
ぴろよさんのキルト作品をメインにした「ぴろよの針仕事」というブースと、アイドルへの懺悔と祈りのための祭壇をテーマにした「鬼女」というブース。
この2部屋のまがまがしさには、子連れできたお客さんの子供が大泣きしていたね
「鬼女」ブースにはアイドルファンの方からのお供えものが連日絶えなかったし。
まんこも、ビラビラに見立てた貝のヒモのおつまみをお供えしたよ!

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ぺ二テキスタイル、親族の写真の布を切り刻み作ったこのキルトは、
ちんこの形でありながら、原子炉も模しているんだってね。

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これはアイドルへの懺悔と祈りのための祭壇「鬼女」。
インドの女神カーリーの神殿を模したブースには、アイドルファン(信者)からのお供え物(CDやグッズ)が日々増えていってたね……まんこびっくりだったよ!

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「信者同士がCDを交換(布教)しあったり、交流も生まれるスポットになっていました。まんこちゃんにも供養してもらえて光栄よ」

――ぴろよさんは、ぺ二手芸部部長の肩書きの他、ろくでなし子さんと同じ「日本性器のアート協会」の協会員でもあるんだよね。

「そうなの。協会員が二名のみの協会(笑)

――ちんことまんこの二人が出会うきっかけは、ろくでなし子さんから聞いたよ。ある日、見知らぬ女性(ぴろよさん)からメールが届いたんだって。そこには、ペニスのアートをしていると書いてあり、あまり期待しないで作品を観たろくでなし子さんは椅子からズリ落ちるくらい衝撃を受けたんだって。

以下、ろくでなし子さんの感想を引用すると、

“ちんこのアートは、まんこほど珍しくはないんです。大体ちんこが勃起したり、なんか精子っぽいのが吹きでてる退屈な作品が多い中、増田ぴろよさんの作品はずば抜けて明るかった。一見ハイビスカス柄、ペイズリー柄なのに、よく見るとちんこというイタズラな仕掛けに大笑いしました。そして、ちんこが大好きな人というよりも、ちんこへの怒りが伝わってきて、わたしのまんこアートの衝動と同じものを根底に感じました
次の瞬間、辻仁成氏がミポリンにシャルル・ド・ゴール空港で言ったセリフを自然と口にしていました。「やっと会えたね」”

――ちんことまんこという対照的なモチーフでありながら、根底には「怒りと笑い」で通じる二人、とてもおもしろいね!

(次ページへ続く)

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ろくでなし子

漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん』(ぶんか社刊)。『女子校あるある』(彩図社刊)

ろくでなし子ホームページ