今年のプチ☆コレについては、「JSとその親が集まった会場はソフトヤンキーの晴れの場、といった雰囲気で、ジョンベネちゃんみたいな子がたくさんいました」(業界関係者)という感想もあるほか、まとめサイトでテレビ画面のキャプチャとともにまとめられている。最年少は保育園児の5歳という読者モデルたちがメイクをばっちりしてランウェイに立つ様子に「メイク濃すぎ」「普通にしていた方が絶対に可愛いだろ……」「子供の濃いメイクは萎える」と、幼い顔立ちに不釣り合いな本気メイクに違和感を示す声や「親から金取るのが本業だろこれ」と指摘する声も見られる。
プチモプロフィールでは、現在活躍中のプチモが一覧できるが、確かにメイクが濃く、小学生には見えないのが驚きだ。またプチモの中には芸能人の子供もおり、一番人気といわれる香音ちゃんは野々村真・俊恵夫妻の長女であるが、プチモ卒業後も芸能界でやっていくのか、いけるのか、気になるところではある。
また、ニコ☆プチのトップページにリンクされている“スーパー読モ”たちのブログも注目だ。プチモからはランクが一段階下がる、いわゆる読者モデルの彼女たち。皆それぞれアメブロを開設しており、扉にはJSとは思えないフルメイクの写真が掲載されている。読モからプチモ、本格的なモデルに成長し、やがて芸能界入りを果たしてバラエティ進出……というルートはあるにはあるが、ごく一握り。JSの時点で、それも読モという微妙な立ち位置で、このような中途半端な扱いをされてしまったら、自意識と自信だけが肥大し、今後の人生に悪影響を及ぼしそうだ。
スーパー読モは原則ノーギャラ、誌面に登場する際のメイクや衣装は自前だという。また専属ではないため人気がなければ起用されなくなることもある。そうなった時、学校や地元で彼女たちはどう振る舞うのだろう……。
“アイドルみたいになりたい”、“モデルになりたい”という夢は多くの幼い女の子が抱くもの。それを叶えてあげたいという親心も分からないではない。しかしプチ☆コレはそんな親の気持ちをあからさまに利用したイベントであり、多くの少女たちは消費されて使い捨てられる。余計なお世話と言われるかもしれないが、長い目で見たら、自力で夢を叶えられるような人間になるための教育に力を入れた方が賢明なのではないだろうか。
(プチモウォッチャー京子)
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