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彼氏彼女の同棲で発生する「家事負担バランス問題」を改善するには?

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 男性が食事を作る機会を増やせば、この問題は解決するでしょう。しかし、男性が料理をすると「男の料理を作りがち」問題が発生することも考えなくてはなりません。「男の料理」は、雑誌『dancyu』(プレジデント社)に載ってそうな、妙にこだわったレシピを参照し、一度しか使わない調味料を買い込んだり、ドイツ製の良い包丁を買って形から入ってみたり……と要するに、余計なコストがかかりがち。これを是正し、普通の家庭料理を作らせなければいけない。男にとって、キッチンがドヤ顔しながら包丁を持つ特別な場所ではなく、日常のひとつでなければいけません。

 そのためには、まず男性に冷蔵庫の中身を把握させることからはじめましょう。冷蔵庫のどの食材から使う必要があるか、今ある食材でなにが作れるかが、なにが足りてないかが分からなければ、まともに買い物すらできません。冷蔵庫の中身がわかっていない男性は「これは冷蔵庫に入ってないだろう」、「家にないだろう」という食材を選択し、こだわりレシピに走ってしまいがちになります。はっきり言って、包丁の使い方だとか、フライパンの振り方だとか、技術的な部分は後回しで良い。まずは冷蔵庫チェックです。速水もこみちさんは普通のご家庭にはなさそうな調味料や食材をやたら使いたがりますが、一般男性があれを真似すると多分女性はかなり迷惑でしょう。

 キッチンに男性を配置できなければ、女性も思い切って「同棲しても料理は頑張らない」、「手を抜いても良いことにする」と決めてしまったほうが良いと思います。そうじゃないと家事の不平等感は減らないでしょう……などと偉そうに言っていますが、私も妻と一緒に暮らしはじめてから、どんどん食事を作らなくなってしまっており(一人暮らしのときは割としていましたが、得意なわけではありませんでした)、以上の文章は「なぜ、自分は料理ができなくなってしまったのか……?」という反省に基づくご提案でした。

 ちなみに本号のコラム・コーナーでは漫画家の水城せとなさんも「彼氏と同棲するか迷っています」という相談に答えているのですが、彼女が「私は同棲反対派です」という立場から放つ回答にはモヤッとしました。

 水城さんいわく、「結婚して一緒に生活を始めたら、なんだかんだありつつも一生添い遂げる夫婦でいられたかもしれないのに、同棲を始めちゃったせいで結局結婚まで至らずお別れする結果になってしまった…なんてケースは本当に勿体ないなあと思うのです」。

 え!? 同棲したおかげで不幸な結婚をせずにお別れできるケースもあるのでは? 「なんだかんだありつつも一生添い遂げる夫婦」を全肯定しちゃって良いのか、という疑問も浮かびます。同棲で上手くいかないカップルが、結婚して上手くいくわけがないし、上手くいかないで一生添い遂げる夫婦って、夫婦という関係が牢獄の鎖に繋がれているような生き地獄感しかありませんよ……。

■カエターノ・武野・コインブラ /80年代生まれ。福島県出身。日本のインターネット黎明期より日記サイト・ブログを運営し、とくに有名になることなく、現職(営業系)。本業では、自社商品の販売促進や販売データ分析に従事している。

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra