恋愛・セックス

結婚のメリットのひとつ「新規の恋愛関係を築かなくて良い」

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 男女問わず「人と付き合う」のは、金銭的にも時間的にも精神的にもコストがかかります。デートするにしたって「相手に良い印象を持ってもらえてるかな~」とか「相手は楽しんでくれてるかな~」とか相手ありきの悶々とした考えが巡るものです。ドキドキする楽しさを享受できるのは恋愛のメリットですが、一方で、恋愛に伴うコストに、年齢を重ねていくにつれて耐えられなくなってしまうというリスクは考えられないでしょうか? 持続的な関係性を築く場合は、相手に合わせて自分を変える部分も出てきますし、それを何歳になっても繰り返していくのはなかなかしんどいのではないかと私は思います。新しく誰かと恋愛関係を築く過程で生じるコストがきつい、ということですね。年をとるとそういう新規のコミュニケーションが負担になると思います。これは端的に「老化」といって良いでしょうけれど、人に合わせて自分を変えられるのは本人が未成熟であるがゆえ、と考えるのであれば、「成熟」と呼べるかもしれません。

 そうなってくると、付き合える人も自ずと決まってきます。対外的には「今度の彼氏はこれまでとは全然違うタイプの人で~」と説明していても、実際は限られた可能性のなかで相手を選択しているに過ぎません。無限の可能性が目の前に広がり続けているわけではないのです。「結婚相手として考えるなら、今付き合っている相手よりも良い人がいるかも」と賭けに出て新しい相手を探しに行ったのにも関わらず、次の相手が現れなかった、というケースはよく見聞きします。これは自分の可能性や許容範囲、恋愛対象の市場などもろもろを読み違えた結果かもしれませんが。

 結婚するメリットや理由がわからないのであれば、消極的な理由をあげていったほうが分かりやすいのかもしれません。ここまでのお話をまとめると

●歳をとると新しい交際相手を探すのがめんどくさくなってくる
●自分の残された可能性に気づく

 ……という状況に普通の人は陥ります。すると、自然と意識は「今の交際相手との結婚」あるいは「結婚はしたくないし、新しく恋愛関係を構築するのも面倒だからシングルでいる」のどちらかに向かうと思われます。そもそも恋愛にさほど興味がない、老後もパートナーや家族の必要性を感じない、という場合には、結婚を選択する必要はありませんが、「結婚より恋愛の方がいいじゃん」という意見に対しては上記の理由から、私は「いやいや、恋愛し続けるのはきついっすよ」と提言したいところです。とことん消極的に考えるのであれば、以上に「結婚しないデメリット」を付け加えれば良いでしょう。

 結婚のメリットを、私自身は感じています。たとえば、両親から「いつ結婚するのよ~」とチクチク言われるとか、職場で「ゲイだから結婚しないんですよね~」と何重もの無意識な差別が入り混じったイジられ方をするとか、結婚していないだけで他人から「可哀想」とジャッジされるとか、そうした「なんとなくイヤ~な事柄」が、結婚するだけで解消してしまう。それは間違いなく「結婚のメリット」でしょう。どうせ、自分に大した可能性なんか残ってないんだから、お相手がいるのであれば、ロマンを託さずにさっさと結婚した方がめんどくさくなくて良いのでは、と私は思うのです。

■カエターノ・武野・コインブラ /80年代生まれ。福島県出身。日本のインターネット黎明期より日記サイト・ブログを運営し、とくに有名になることなく、現職(営業系)。本業では、自社商品の販売促進や販売データ分析に従事している。

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra